土用の丑

三和総合設計

2008年07月24日 09:05

今日は土用の丑の日。

土用の丑と言えばウナギ!と思われている方は多いと思います。

この日にウナギを食べるというのは、
平賀源内が、知り合いのウナギ屋さんのために発案したものが始まりというのは、みなさん結構ご存知のことと思います。

実は、健康維持のために夏に栄養豊富なウナギを食べるという習慣は、もっと以前から日本にあったとか。大伴家持の和歌にも歌われているそうです。

日本で食べられるこのウナギ、多くは遠く離れたグアム近海で生まれて海流に乗って日本までたどり着くそうです。
でも、この稚魚であるシラスウナギの大部分は捕獲され、養殖ウナギになって食卓に上がり、かろうじて捕獲の手を逃れたシラスウナギにも過酷な運命が!
ダムの建設や水質汚染で育つ環境は、確実に悪化。
天然ウナギは、生きていく道がいばらどころか絶たれつつあるようです。

南の海に産卵に帰る天然ウナギも激減して、再び戻ってくるシラスウナギも確実に減少しているそうです。

そんな過酷な運命の中にいるウナギを大量に消費している国は・・・・・

なんと日本は、世界の7割のを消費しているそうです!

私たち日本の責任はかなり重い!ですよね!

私たちにとってウナギ偽装も大きな問題でしたが、
私には、消費者である私たちがウナギや環境に犯している罪の方が重いような気がしてきます。

なんでウナギの生態系を壊してまでも、世界の7割ものウナギをこの狭い日本で消費しなければならないのか・・・・・

確かに蒲焼も鰻丼も美味しい。
季節感のある習慣というのも、大切にしたいとは思いますが、度が過ぎると考え物。

土用の丑。
知らなかったとは言え、この日にウキウキとウナギを食べる気分ではなくなりました。
ウナギを食べるだけでなくウナギの生きていける道もちょっとは、考えながら大事に食べてみてあげてはいかがでしょう。


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