シロアリ

三和総合設計

2009年06月07日 09:52

ゴールデンウィークから1週間ほどしたある日、
近くの知り合いから、

「でたー!でたんですー!」
「なにが?」
「シロアリの羽アリがいっぱいー!」

その建物は、うちで設計したものではないのですが、
変な業者に頼んで、やっかいな薬剤を使われてもかなんし、ぼったぐりされてもかなんし・・・・
ちゃんとした人に相談しんと!と思って考えたら、私の顔が浮かんだらしい。

それは、それはありがとう・・・・

ということで、早速見に行ったら、
土間排水のトイレに羽アリがいっぱい

体型といい、羽根の形といい、
間違いなくシロアリ!

建物がどういう状態になっているのか、図面を見せてもらったのですが・・・・。
分かりにくい図面!
しかも図面と建物の状況が一致しない部分があるし!

ブロックが積まれているところにブロックはなさそうやし・・・・
そこのところがどうも喰われているみたいやし・・・・

土間コンクリートが打たれているので、床下点検できひんし。
調査するだけでもちょっと大層な工事になるかもしれん。

わかりにくい場所だけにちゃんとシロアリの元がどこか判断せなあかん。

相手がシロアリだけに中途半端な判断はできないので、
シロアリの生態をちゃんと勉強し、やっかいな薬剤は決して使わない信頼できるスペシャリストに相談。

そして、先日見ていただきました。



すぐに蟻道発見!

幸い、喰われている部分も少なく、この蟻の巣も簡単な駆除で済ますことができました。
大掛かりな工事になるかもしれんと思っていたのに、意外な結末にちょっと拍子抜けの感も。
(不謹慎ですが・・・・)

まぁ、でもよかったです。
依頼者もホッと胸をなでおろしておられました。

シロアリはどこにでもいます。
最初から完璧に排除することは不可能。

シロアリ対策は、人間に害のない程度に建物のつくり方でできるだけ配慮し、あとは何事にも点検がいちばん!です。
今回も、見つけた蟻の巣は駆除できましたが、他にもあるかもしれません。
イヤ、絶対に存在するものです。
それが建物に大きな影響を及ぼすことになるかどうかは、点検によって早期発見早期治療に限ります。

治療も行き当たりばったりでは意味がない。
シロアリの生態をしっかりつかみ、それに適した駆除が必要です。
もちろん、人に害を与えない駆除。

そのためには、しっかり学んでいる人に正確な判断をしてもらうべきだと思います。

今回も結果は簡単な工事で済みましたが、そういった人に判断してもらってよかったと思っています。
私もいい勉強になりました。

(それにしても、元の設計屋さんや施工業者さんにもうちょっと配慮しておいてほしかったなぁ・・・・)


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