省エネ・エコ住宅の本

三和総合設計

2011年02月27日 06:30

最近発刊された本の紹介です。



この本は、私が所属する「自立循環型住宅研究会」の有志がいろいろと協力をしてできた本です。
私もこの本の執筆を少しお手伝いしました。

ほとんどを編・著者である野池さんがまとめあげてくださったので、執筆者として名を連ねていただけるのは、ちょっと気が引けるのですが、お手伝いすることで自分自身では結構勉強になりました。

この本の執筆前に会の中で温熱環境の基本的なことをまとめるワーキンググループ活動がありました。それにも参加し、グループ内で各項目を分担して冊子にまとめたことがありました。
執筆した項目はたまたま分担作業で割り当てられた部分となりましたが、ワーキンググループの作業や会の勉強会で担当外の部分もかなり自分自身の勉強になりました。

その作業が元になって、本にしようということで、再び有志が集まって本の執筆作業をお手伝いすることになったのです。

この本は、住宅を省エネルギー化する温熱環境の設計手法がイチから分かるものとなっています。
省エネの本はいっぱいありますが、意外と基本的なことをきっちり整理整頓して書かれているものは少ないのです。

断熱・気密・通風・採光・日射遮蔽・昼光利用・日射熱利用(パッシブソーラー)・設備計画(換気・暖房・冷房・照明・太陽熱給湯・太陽光発電)など考えなければならないことはいっぱい。

エネルギーとはなんぞや?といった基礎知識がないまま、何かのマニュアル通りの断熱材を入れたり、メーカーの進めるままのサッシを利用することだけで省エネ住宅です!ですまされていることも多いです。
ましてや熱損失係数[Q 値]や夏期日射取得係数[μ値]などをきっちり計算して、理論立てて本当に必要なことを実践するなんてことも「難しいし、面倒だから・・・」ということで、省略してマニュアル通りといったことになってしまっていることも多い。
マニュアル通りもいいけれど、基本がわかってないと応用が利かなかったり、知らず知らずかえって問題なことをしてしまうケースもあるのではないかなと思います。

設計者としては、住まい手のために責任を持った仕事をするためにも、きっちり基本的なことは抑えておかなければなりません。

私もこの本を再度一からしっかり勉強して、住まい手にちゃんとした知識を提供できるようにしていきたいと思っています。



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