今日はひな祭り。
家も事務所も女ばかりですが、この季節の行事をゆっくり楽しむなんていうこととは縁遠い一日となりそうです。
一昨日にやっと出してもらえた我が家のお雛様もちょっと寂しそうかな。
こんな情緒的な毎日を送れたらいいのになと思いますが、日々の仕事はそうもいきません。
何度も構造のことや省エネや温熱環境などの勉強をもっとしていかねばいけないということをこのブログでも書いていますが、本当に勉強しなければならないこと、考えなければならないことが山積みです。
住まい手も設計者も文化のことやデザイン、町並み、住み心地・・・・どちらかというと情緒的な部分はとっつきやすく深く追求していく人も多いですが、構造や温熱環境など理科的な部分になると勉強も考えることも知ることも二の足を踏む人が多いのではないでしょうか。
大きな建物であれば、このとっつきにくい分野は、そのことを日々勉強している構造設計者や設備設計者が細かな部分は担当します。
ところが住まいはどうでしょうか。
住まいに関しては、設計者やつくり手がすべての部分を担うことがほとんど。
なので、すべてのことをしっかり勉強して活かしていかなければなりません。
きちんと理論だてて話ができるようでなければいけないと思います。
構造も温熱環境も理科的な思考が必要です。
小学校や中学校、高校で習う基本的な理科知識を元にいろいろ応用して考えていかなけれなりません。
ちょっと面倒ですし、にぶった頭には理解するのにも時間がかかります。
なので、勉強することも考えることもすっ飛ばして、どこかにあるマニュアル通りに進めたり、
理科の話を情緒的な話にうまくすりかえてしまったり。
まだしっかり考えられたマニュアル通りならマシかもしれませんが、基本に取り組むことがないので、間違った道に進んでいても気が付かないこともありそうです。
理科の話を情緒的な話にすりかえられるのは話術だけで、理論だてた理屈がないので説得力がありません。
たぶん多くの住まい手は、住まいづくりに関わるプロはそんなことは当たり前に理解して仕事をしていると思っておられるかと。
意外とそうでもないのですよ。
下手したら理科的にものを考えることを住まいになんでそこまで考えるのか?と悪と考える人もいるくらいです。
確かに昔は住まいは情緒的な考えだけでつくっていても問題がなかったかも知れません。
でも世の中は、住まいもそれをクリアしない状況に変わってきています。
研究者ではないので、難しいことを完璧に理解したり理論説明することは無理でも、
理科的思考は少なくともできる状態でないといけないような気がします。
私もどっちかというと理科は苦手です。
避けて生きていけたらなーなんて思うこともしばしば(笑)
でも人にとっても環境にとっても大事なことなので、できるだけ逃げないでいこうと思っています。
学校で学んでいたことはホンマに大切なことやったんやなーと痛切に思うようになりました。
理科的思考はこれからの住まいづくりにとても大切な気がします。
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