引渡し

三和総合設計

2011年05月11日 10:53

昨日から大雨ですね。
それも時折ドバーっと降って止んでという感じで、なんともややこしい天気です。

そんな中、昨日は岩倉の家の引渡しでした。
幸い、引渡しの最中は雨足も弱く、外部での最終確認も傘なしでしていただけました。

工業化製品はできるだけ省きたいというご希望のおうち。
基本は近くの山の木を使い、土壁・しっくいを塗り、瓦を葺くといった形でご希望はクリアできるのですが、
断熱材や内装下地材などは、コスト面と機能性の両方をクリアしなければならなく、難しかったです。
でもお施主さんと何度も何度も打合せをし、納得できる落としどころを決めることができました。

プランも結構打合せを重ねました。
いちばん苦労したのは玄関附近。
完成した姿を見るとなんでもない雰囲気ですが、いろんな内容が盛りだくさんになっています。






間取りなどから玄関に使えるスペースは結構限られていて、その中にシューズクロークやコートクロークを確保。
夜、おばあちゃんが廊下を通ってトイレに行くのにヒートショックを起こさないように、玄関の土間は障子で区切り、温水暖房で廊下の温度も下がらないようにする。でも障子は普段は見えないようにしておきたい。

シューズクロークもコートクロークも階段下を駆使して活用。
かなり有効に使えたと思います。
障子も単純に引き込みにしたらおしまいなのですが、引き込める場所がなかなかなくて・・・・。
なんとか階段の高さを調整して間取りの隙間を利用しながら開けていても違和感のないようにしました。

玄関はドアがいいが、留守でも通風できるように防犯を考えたものにしたい。
これがいちばんの悩みどころでした。
両側に子扉があるように見える玄関ドア。
片側は子扉(右側)、通風したいときは、反対側の子扉(左側)を内側に開けると外に格子がついたはめ殺し網戸が登場。

こんな説明ではわかりにくいでしょうが、いろいろ苦労した割にはさりげない雰囲気になったことで、ちょっと自己満足しています。
いろいろな要望を取り入れた結果、なにかわざとらしい違和感のある雰囲気になってしまっては元も子もないですしね。

お施主さんにはいろんな面で喜んでいただけたかなと思います。

あともう少し、外構工事が残っているので何回か通うことになりますが、
お山を越えての岩倉通いはもうすぐ終えます。

四季を感じながらの山越えがなくなるのが、ちょっと寂しい気もします。




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