先日の「地域の森と暮らしの会@おおつ」の会議で、メンバーの方からとてもあったかいお話を聞きました。
その方は、私たちの地元の方で、最近山を持っている地域の人に呼びかけて「持ち山を考える会」を発足されました。私たちの住む地域にある山は、職として林業を営まれてきたようなものなく、地域の暮らしを支えてきた山です。焚き木にしたり、自分の家を自分の山の木でつくったり・・・。
地域の暮らしを支えてきた里山です。
なので、暮らしの中で木が使われなくなり、木のない生活が成り立つようになった今では、世話もあまりされなくなってしまいました。それに危機感を感じたOさんが、このままではいかんと山主の皆さんに声をかけたのです。
最初は、声をかけても無関心かもと不安を抱きながらでしたが、意外とほとんどの方が耳を傾けてくださり、関心も高くいろいろと動き出したようです。
このような地域での山を守る活動は画期的なことなのです。その紹介はまた今度するとして、あったかいお話の方を・・・。
このような動きをする準備段階に、まずはOさんが間伐などを自分で出来るようにと間伐作業などを個人的にボランティアで活動されていたHさんに教えてもらっておられました。
その際に、Hさんが、間伐した木の丸太をイスにできるサイズにカットし、近くの保育園にプレゼントするお手伝いをしたそうです。
30個ほどの丸太いすを皮付きのまま園児にプレゼント。
そして、竹を使って皮を剥き、座れるように磨く作業をHさん指導ののもと、子供たちが取り組んだそうです。そして子供たちそれぞれのマイ丸太椅子が完成。
その園児が卒園すると言うので、お別れ会に招待されたそうです。
そこで、Oさんが驚いたこと。
かためて置いてあった30個の丸太いす。先生が自分の椅子を取ってきなさーいと言うと、子供たちは迷うことなく自分の丸太いすをささーっと持っていく。
名前は裏に書いてあるのかもしれなかったけど、見えてるところには何も区別するような印はない。
それを自分のものとすばやく見分けて持っていく姿に感動したそうです。
自分で皮を剥いて、自分で磨いて、自分で使った椅子だからこそわかるんでしょうね。
小さな節や木目のくせも自分で磨いたからこそ。
その光景に心から感動したそうです。
お礼に吹奏楽団の団長さんでもあるOさんは、子供たちに音楽演奏のプレゼント。
先生のピアノも加わってとても盛り上がったそうです。
そのお話を聞いてこちらも胸にジーンときました。
これこそ、次の世代につながっていく生きた地産地消ですよね。
OさんやHさんのような活動がもっともっと評価されて、広がるといいのになぁと思います。
とてもいいお話を聞かせていただいて、地道な努力をもっともっとがんばっていかないといけないなぁと思いました。
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