2015年03月01日

都市の利便性

いつもの日曜日のように「がっちりマンデー」を見ています。都市の利便性


鉄道技術のすばらしさは伝わってくるのですが、東京がどんどん開発されていくのが心配です。
駅が自由に通れる通路の建設、高速バスやタクシー乗場の整備など、利便性を考えると必要なことなのですが、人が多く集まるところがどんどん整備され、地方がどんどん廃れてゆく。
地方に住むもののひがみではなく、日本の将来にとって本当にこれでよいのかと思います。

便利さを追求することも必要ですが、国全体を考えると一定まで進めばそれ以上の利便性を追求しないという方法も考えなければならないと思います。

よく言われることですが、自動車の道路が整備されると公共交通が廃れる。
でも若年者や高齢者などのことを考えると公共交通を何とか残さないとダメだという話になりますが、利用者がすくなければ無理なことです。

今朝の京都新聞に、フランスの経済学者トマ・ビケティさんの話が掲載されていました。
「社会的差別は、共同の利益に基づくものでなければならない」ということ。格差が何もかもいけないということではなく、全体の利益になるならゆるされることもあると書かれています。
しかし、行き過ぎた格差は社会にとってよいものではないという話です。

この記事は人の収入の格差について書かれたものですが、地域の格差も同じようなことが言えると思います。
東京の経済力を増すことにより、日本の力が世界に通用するようになっていることは間違いないのですが、企業がさらに富を積みあげようとして、お金になるところにしか投資しなくなり、地方から人を吸い込みだしてくると、日本は成り立たなくなってしまいます。

話は戻りますが、がっちりマンデーでは、JR東日本の技術や利便性をすばらしいものとしていましたが、終電が午前一時ごろ、始発が午前四時ごろ、その間に工事を完了しなければならない。すばらしい技術ですねという話ですが、確かに技術はすばらしいものがありますが、地方で何時間に一本しかバスが走らないところがあり、方や同じ場所に山手線、京浜東北線、東海道線など数本の路線が走っている。
こんなことで本当によいのでしょうか。

そこに暮らしている人にとっては、便利になることは喜ばしいことですが、何事もトレードオフということがある。

単純に江戸時代が良いとはいいませんが、各地に文化があり、生活があった時代のほうが豊かなのではないでしょうか。

今の時代、企業も存続するためには同業他社を潰さなければ生き残れない時代です。
努力して良いものを作れば評価される時代から、良いものをつくり独占的にシェアーを獲得しなければ生き残れない時代。
少し行き過ぎたことではないでしょうか。

どこかの企業に勤めていると、給料が上がるかどうか、年収がどれぐらい確保できるかが気になるところですが、大きな視点で物事を見ていかないと、大変なことになると思います。

安倍首相は企業が儲かれば庶民も儲かるといっていますが、難しいことは明らかです。
それと同じように、交通の利便性をあげることがさらに良いこととは思えません。

そろそろ国全体を見つめ、地方の活性化を訴えるだけでなく、都市部の制限も訴える政治家が出てほしいと思います。


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