2010年06月06日

つなげます伝統構法

つなげます伝統構法昨日の記事でもお話したフォーラムが無事終了しました。

裏方としてのいろいろなお手伝いのため、早くから会場入りです。

つなげます伝統構法
つなげます伝統構法

京都駅から歩いて15分ほど。
午前中とはいえ、結構な日差し。
着くまでにお疲れ気味の私でした(笑)

とりあえず、会場や受付の設営をして、準備完了。

つなげます伝統構法

申込時から関心の高さが伺えましたが、会場は人でビッシリです。

つなげます伝統構法

バタバタした受付作業もなんとかこなして、第一部の終わりから私も席に着けました。

第二部は、委員会の各部会の主査となられる先生方から、これからどのような方針で進められていくのかのお話をお聞きします。

各先生方からいろいろ貴重なお話を聞かせていただきましたが、その中で私が一番興味深かったのは、構法・歴史部会の麓先生のお話。

伝統構法をなんとかしなくては!と言いながら、意外なほど私たちは住まいの建て方に関する歴史的な背景や流れの本当のところに無知なところがあり、気づいていないことが多いのではないかなと感じました。
もちろん、ちゃんと勉強されている方もいらっしゃるとは思いますが・・・・。

伝統構法ってなんぞや?ということが時々議論されますが、もっと勉強しなくちゃいけないよなぁと思います。
日本の木の文化を守るんや!と偉そうに言っていながら、文化を知らなすぎるところもある そんな気がします。

ずっと昔の間違ったというか、よく考えずに導かれた方向性に知らず知らず感化されてしまっていて、
途中から誤った道の上を歩いているのにも関わらず、あまりにも立派な道なのでそれを信じて、必死で頂上を目指しているような気がしました。

今なら、ふもとまで戻って、ちゃんとした道を歩きなおし、ちゃんとした道をつくりながら進めるようにも思えます。

歴史を紐解く・・・って、とても立派で有名なもの(たとえば社寺建築や古民家)には興味を示して学ぶことを厭わない人も多いけど、庶民の住まいというものを社会的な背景から細かい構法などを調べ、学ぶことは、どっちかというと面倒で適当で済まされてしまうようなところがあったりしますよね。
文化を大事にと言いながら、いちばん大事なところなのに。

こんな仕事をしていながら言うと、なんやこの人・・・って思われるので、あまり言わなかったのですが、
正直なところ、私は古建築、特に社寺建築に対してそれほどというかほとんど魅力を感じないところがあります。
神様仏様がいる場所だからなのかなんなのかわかりませんが、何か他人事の建物っていう感じがしてならないのです。
すごいなとは思っても、感動はあまりないのです。
なので、建築史的なものを学ぶのもどちらかと言うと億劫でした。

でも昨日のお話を聞いて、おもしろうそうとも思えたし、もっと責任をもって学ばないといけないなと思いました。

今回の新委員会にこのような部会が設けられていることをとても評価したいです。

伝統構法が業界からなおざりにしてこられたことに異議を唱えていながら、
自分たち自身がなおざりにしてきたことがあることに気づかされた感じです。

過去のことも考え、今も考え、未来も考え・・・・・
まだまだやらなくてはいけないことがたくさんありそうですね。

会場アンケートも考えられないほど多くの回答がありました。
また詳しい内容はコチラで公開されると思います。

専門家だけでなく、一般の方々にも関心を持っていただきたいです。
住まいは、人が住む器ですから・・・・・



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