悪貨は良貨を駆逐する
京都新聞の夕刊に「マッチャ」菓子が外国人観光客に人気であると書かれていました。
外国人観光客の中には土産物として大量に買う人もいるそうです。
京都の茶産地は抹茶が世界に広がるきっかけになると期待している一方、競争が激しくなると低品質の抹茶が使われないかと心配している方もおられるようです。
この記事を読んでつくづく思います。
日本の商売はよいものを提供して、その対価を頂くという形から、あまりよくないものだけどいかによく見せて儲けるかというものになってしまいました。
抹茶の生産者の方が心配されているように、ものが売れるということは儲けのチャンスだという人が出てきて、どうしても偽者のようなものが増えてきます。
それでもよいものが残ればよいのですが、まさに「悪貨は良貨を駆逐する」のことわざのように、偽者が商売としては勝ってしまい、それまで販売にいろいろと努力してきた人の苦労は無になってしまいます。
木の住まい作りも同じです。
10数年前、地元の木を使い職人さんの技を使って家を建てるなんて誰も見向きもしませんでした。
しかし、いろいろな努力をし、県なども補助金をだしたりして広めようとすると偽者の参入が激しくなり、本物は高いだけの商品のように見えてしまいます。
安い商品は薄利多売するために、宣伝を行い、その宣伝を見るとその会社がよい会社に見えてしまうのです。
商品を買う人の見る目に期待するのは間違いです。
素人ですから、セミプロの人のうまい宣伝を見抜けるはずはありません。
多額な宣伝費や営業費を使って建てている大手ハウスメーカーが良いもののように思われていることがその証拠です。
材料も、職人も建売とほとんど変わりません。
抹茶が売れて良かったねという人だけでなく、そういうことが心配だという人がいて少し安心しました。
でもその方はプロです。
一般の人たちに、正確にお金をかけずに情報を伝えるにはどうしたらよいのでしょうね。
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