3月28日から、地方の高速道路の利用料金が割引されますね。
車に乗って、家族何人かで出かければかなりのお得感がありますね。
この高速道路料金の割引は経済対策ですから、今の社会の形態を考えるとやむを得ないのかもしれませんが、かなり問題が多いですね。
日本の将来を考えたとき、産業として自動車に頼ることに少し問題もありますし、高齢化社会を考えたとき、車社会というのはあまり良い形とはいえないと思います。
車のどこが問題なのか。
行きたいところにすぐ行けて良いじゃないかと思われる方も多いと思いますが、車の便利さと公共交通の衰退とは比例関係にあるのですね。
車が便利になればなるほど、電車やバスに乗らなくなる。
そうすると、公共交通は採算が合わなくなるので便数が減る。そうするとみんなますます乗らなくなる。
ついには廃止ということになるということです。
車に乗ってばりばり働いている、動いているうちは良いのですが、高齢になって車に乗れなくなったときを考えてみると簡単にわかることです。
昔のように何世代の家族が一緒に住むことも少なくなってきました。
すると高齢者は移動するのに公共交通に頼らなければなりませんが、その公共交通がなくなってしまえばどうにもなりません。
そんな不便を避けるためにも、裕福な高齢者は便利な都会に住むことを選択する。
そうすると都市と地方や農村との格差がますます進む。
地方では過疎の問題が、都市では過密の問題が出てきます。
いくら経済対策といっても、このような将来に問題が残るような形をとるべきなのでしょうか。
小沢問題ではありませんが、この経済対策には自動車業界からの圧力がかなりあるのではないでしょうか。
知り合いのJR勤務の方が、今後JRはどうなるのだろうとおっしゃっていました。
鉄道の経営は、都市だけでなく地方との間の輸送が大きなウエイトを占めていると思います。
そういった中でこの景気対策を行なったとき、景気は戻ったがJRの経営は立ち行かなくなり、不採算路線である地方の鉄道の廃止につながっていくのではないでしょうか。
まあ、地方の鉄道が廃止されることについては、自動車業界の望むところなのでしょうけれど。。。。
本当の景気対策とは何なのか。
日本の大企業を支えることなのか。
確かに今では大企業を支えないと中小企業も皆こけてしまいますね。
そういった体制、仕組みを治すことが大事でしょう。
地方の時代と言われて久しいですが、本当に地方が自活して初めて本当に経済が立て直るのだと思います。
アメリカが風邪をひいたら、世界中が寝込んでしまうような仕組みから早く抜け出したいものです。
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