反則

三和総合設計

2008年08月16日 08:58

オリンピックの競技が進み、日本選手の活躍も報道されています。
その中で、柔道の反則、「指導」というものに疑問を感じている方もおられるのではないでしょうか。

積極的に攻めないと反則、得点を取った後、逃げようとすると反則、お互いに積極的に戦ってもらおうとする主旨は分からないでもありませんが、その主旨どおりになっているとは言い切れませんね。

そもそも柔道の発祥は日本。
一本のほかに技ありはあったが、有効や効果というポイントは国際化する中でできてきたものです。
明確な差が出るまでは、特に勝敗はなし。
柔よく剛を制するという言葉でも分かるように、大きな相手に小さな選手が一発逆転が行えると言う面白さが昔にはありました。それが国際化し、なおかつ時間の中で勝敗を決しなければならない。
そうすると、少しの差を見つけて優劣をつけ、何とか違いを見つけて勝ち負けを決める。
そんなことになり、柔道本来の面白さが失われているようです。

なぜ、時間内に収めなければならないのか。

それはテレビの報道と関係がありますね。
スポンサーに配慮し、時間内に収めなければならないからです。

スポーツもスポンサーと言うものが無ければここまで盛んにならなかったかもしれませんが、本来の面白さが失われているような気がします。
選手が一生懸命戦っていることもありますが、最近では周りが楽しんでいるだけというようなこともあるのではないでしょうか。

そういえば昨日のオリンピックの放映で、いきなり3000m障害の放映に突然切り替わったことがありました。
選手には申し訳ありませんが、特に期待されていた種目でもなく、試合を中断して放映するほどのことでもなかったと思いますが、民放だったので、おそらくスポンサーへの配慮ではないでしょうか。

話は柔道に戻りますが、女子の塚田選手の戦いはすばらしかったですね。
本当の柔道を追及しようとしたものでしょう。
対戦相手の中国選手は少し見苦しかったですね。
帯を解いて、休みをどんどん確保し、最後には勝って金メダルをとったのですが、勝負に勝ちに行ったというよりも、金メダルをとりにいったというところでしょうか。

金メダルも確かに値打ちのあるものですが、最後まで戦う気持ちを持ち続けた塚田選手に最大の拍手を送りたいと思います。

ルールと言うものはその中味を最大限に活かしたものが得をする。
そういったものかも知れませんが、少し見苦しいところもありますね。
今の社会を反映したもののように思えます。

ルールや法律、制度が無ければ確かに混乱するところもあるかもしれませんが、決まりが無く皆の常識がものを決める。そんなやり方が本来の姿が見えてくるやりかただと思います。


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