思い出話
先日、私の伯父が天国へと旅立っていきました。
伯父と言っても、訳あって生まれた時からずっと一緒に暮らす家族。
『おじいちゃん』と呼ぶ私達姉妹を本当の孫のように可愛がってくれました。
普段は温厚で物静かな伯父でしたが、 お酒を飲むと陽気になっていろんな話をしてくれました。
『20歳になったらおじいちゃんと一緒にお酒を飲んでみたいなぁ・・・』
高校生の頃はそんな事を思って、酔った伯父の話を聞いていたのですが、 一度体調を崩してからはお酒の量も制限され、叶わぬ夢となってしまいました。
私が娘の出産で1ヶ月ほど実家にいた3年前は入退院を繰り返していた事もあって、 足腰が弱って1人で歩くのは少し困難な状態でした。
伯母はそんな伯父を支えて、夜中、何度もトイレに付いて行っていました。
夜中に泣く娘の世話をするのも大変でしたが、夜泣きはある程度時期がくれば落ち着きます。
ですが、介護はいつまで続くか分からない。。。
結局、そんな時期が1年半ほど続きました。
今から思えばあっという間でしたが、仲の良い伯父伯母夫婦だっただけに、本当に大変な事だったと思います。
介護の大変さをひしひしと感じた時期でもありました。
温厚な伯父が、子供だった私達を叱るのが唯一、天気予報の時間。
天気予報は農家には欠かせない、大切な情報。
そんな時、晩御飯を食べながら、姉妹でいろんな話をワイワイしていると、 『コラ!聞こえん!!』 とよく叱られたものです。
昨日も初七日のお経が終わった後、みんなで晩御飯を食べていた時の事。
姪っ子3人と娘がワイワイ騒いでいた時、テレビでは丁度、天気予報が。。。
思わず、姉と2人で 『おじいちゃんの 聞こえん! っていう声が聞こえてきそうだね。』そう言って笑っていました。
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