生活道路の30キロ規制

三和総合設計

2009年04月04日 08:29

生活道路の自動車の速度規制が30キロ以下とする提言がされているようです。

急ブレーキをかけて10mで止まる速度は時速28キロだそうで、30キロで走行していると10m先で子どもが飛び出したとしても大怪我にはならないそうです。

生活道路の速度制限をきつくすることは良いことですね。
車と人とがお互いに安全に通行するためには歩道の設置が有効ですが、歩道ってあまり雰囲気が良くありませんね。

狭い道路に無理やり歩道を作ると、こんなところを歩けと言うのかと思えるほど狭くてアップダウンがあったりします。
それに宅地への車の出入り口のため、切り下げがやたらあります。

歩道を設置して車と人とを分離するのも良いのですが、交通量のあまり多くない道路では、車が人に配慮しながら走るのが良いと思います。
歩道設置などにいらないお金もかかりませんし。

あとはこの規制を守ってくれるかどうかですね。
狭い道路になると、F1のモナコグランプリと間違っているのかと思うほど、気合を入れて走る車があります。
車の運転をレジャーと考えるのをやめなければダメですね。

生活道路の30km制限を有効にするためには、まず歩行者優先の考え方を徹底させなければならないでしょう。
私は横断歩道に人がいればできるだけ止まることにしています。
「必ず止まる」と書けないのは、周囲の状況を考えると、止まるほうがむしろ危ないことがあるからです。

こちらの車が止まっても、対向車がいつまでたっても止まってくれない。
歩行者も横断歩道を渡ってよいのか、そのまま待たなければならないのか、迷われることがあるからです。

車を乗っている人が、歩行者優先の考え方を持てば簡単にできることです。
「できるだけ」から「必ず」になるためには、徹底した運転教育が必要だと思います。
教習車で運転しているときに、横断者がいるのに止まらなければ教習中止になるのに、一旦免許をとればその後はお咎めなしになっています。

警察も一旦停止の場所で隠れて取り締まりをするより、横断歩道に立って歩行者優先を呼びかけるべきだと思いますがいかがでしょうか。
車は横断歩道で少しぐらい止まってもすぐに前の車に追いつくことができます。
歩行者はいつまでたっても渡れなければ困ってしまいます。

人あっての車ということをもう一度考え直して見たいものです。

ところで、30km規制の反対で、一般道の最高速度を80kmにあげることも検討されているようです。
こちらはあまり賛成できませんね。

確かに車の流れに乗って運転していたところ、ネズミ捕りに引っかかり、最高速度制限に頭にきた人も多いと思います。
そういった場所の速度制限を少しあげるのはかまわないと思いますが、最高速度制限をいきなり80kmにあげる必要が本当にあるのでしょうか。

一番の問題は、そういう考えができると、80kmに対応した道路を造ろうとすることです。
ただでも最近の道路は広くてお金がかかっています。
まして80kmで走れる道路を作ろうとすると、ますます費用がかさむ。
それでもそんな道路はどこにでも造れるわけではないので、せっかく造ってもどこかで渋滞を起こす。
渋滞を起こすとそれを何とかしようとして、また道路にお金を使ってしまう。

やっと便利に通れるようになると、皆が車に乗るため、公共交通が廃れるということになります。

車は確かに便利なものです。
でも、その便利さが社会を壊しては何の意味もありません。

車や電気、非常に便利なものですが使い方を間違うと、将来に問題を残してしまいます。
日本の街の将来像を考えながら、いろいろと考えていかなければならないと思います。


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