今朝の新聞記事に、琵琶湖で駆除した外来魚を養鶏飼料に加工する事業を滋賀県が昨年度限りで中止したことが掲載されていました。
皆さんもご存知の方も多いと思いますが、琵琶湖ではブラックバスやブルーギルが増え、琵琶湖の在来魚や固有種が減少しています。
その対策はいろいろですが、上記の事業もその一つだったのでしょうね。
私はその事業がなされていることは知りませんでした。
その事業は県漁連から事業委託されていた淡海再資源化協同組合が実施していたそうですが、3年間でほぼ全量を飼料に加工できるようになったものの、黒字化は達成できず、県水産課の話だと、何年で採算に乗るか未知数だそうです。
そのため、事業を中止し、駆除された魚は入札され、県外業者に落札されたそうです。
行政の行なう補助事業はいつもそんな中途半端なものです。
補助金をつけてでも行なうということですから、もともと採算が取れないものです。
でも、採算が取れなくても何とかしなくてはならない。
そこで補助金をつけようということですね。
私達が係わっている地元の木で家を建てる活動なども同じようなことがいえます。
補助金の額は非常に少ないが行政の望みはすごく大きい。
そんなことができるはずがない。
ボランティアに近い形で活動をしているわけですから、簡単に事業化できるはずが無い。
簡単に事業化できるのなら、大手の企業が目をつけてやっているはずです。
そんな活動や事業を長い目で見ないで、さらに法律や制度でこんなことはできない、こんなことにお金を支出してはいけない。
そんな話ばかりで、地元の木を使う活動であれば、岩波さん、何とか地元の木を使えるようにしてくださいとおっしゃる。
そりゃ無理でしょう。
私達も長い間、地元の木を使う活動を行い、木を活かしたデザインを行い、少しずつ住まい手の方々に理解していただくことに努めてきました。
その結果、木の住まいも一定の人気が出てくる。
そうすると今までそんなことに見向きもしなかった人たちが、「木の住まい専門店」などの声を上げて、中途半端な住まいを造る。
そうすると、昔からがんばってきたものも採算は取れなくなってしまいます。
この外来魚を養鶏飼料にする事業も同じだと思います。
地元でがんばって何とか採算を取れるような仕組みを作ってきた。
そうすると、一定の流れができてくる。
そうすると、今まで採算の合わなかった業者でも大きな設備を持っているところや、量を多く扱う業者は採算が合うようになる。
それで、そういったところに今までの努力の結晶を持っていかれてしまうということになります。
私はいつも県の職員の方々に言っています。
補助金って中途半端じゃないですか。
本当に事業を実現しようと思っているのですか。
そうすると帰ってくる言葉は、みんな平等にしなければならないので。。。などの言葉。
そんな考え方では無理でしょう。
お金の支出の仕方が中途半端じゃないですか。
無駄な支出はたくさんあると思います。
東京都の下水道局のロゴマークの作り替えで何千万もの費用がかかったとか、昨日のテレビで報道されていましたね。
もう少しお金の使い方を考えたほうが良いと思います。
悪平等と慣例によるお金の使い方。このあたりを直さなければならないでしょう。
本当に必要なことには思い切ってお金を使う。
必要でないことは、ルールで決まったことでもやめる。
昨日の報道ステーションで古館氏が言っていました。
ロゴが内規に違反しているのなら、違反していることを理由に多額の支出をするよりも、時代に合わない内規をなぜ改正できないのでしょうと。
行政には無駄がまだいっぱいあります。
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