キューバの農業に学ぶ

三和総合設計

2008年07月11日 09:18

先週の土曜日にあるTV番組を見ていて思ったこと。
その日はキューバの特集でした。その中で日本では絶滅したと言われているトキが、キューバでも一時期見かけなくなったが今ではたくさんいるのはなぜか?という話題がありました。

キューバではキューバ革命、キューバ危機によって経済封鎖されて、農作物が輸入されなくなったばかりでなく、農薬も入ってこなくなってしまったことにより、自国で農業をすることすらできずに一時大変深刻な状況になってしまったが、農薬を使わない有機農業を始めたことにより、ほぼ自給自足できるようになったそうです。おまけに農薬を使わないことによって、トキが戻ってきたそうです。地元の農家の人の話によるとトキが畑の害虫を食べてくれるので、農薬はいらないということらしいです。その他にも畑の周りにひまわりを植えて、そこに害虫を集中させるようにしたりと、いろんな工夫がされているようです。
本来の農業の形に戻すことによっていろんなものが得られたようです。
この話を聞いて、日本も見習うべきところは多分にあるのではないかと思わずにはいられません。このTV番組はキューバの一部の地域を紹介するものだから、今のキューバ全体の現状を知ることはできないので、陰に潜む問題点があるのかもしれません。それでも見習うところはたくさんあるように思いました。
海外からの輸出入を止めるということではなくて、良いものは輸出入したらいいと思います。ただ、安いからと何でも輸入に頼っているのは危険だと思うし、輸入に頼っている為に農業や林業等が縮小されていってしまっているけれども、日本にも資源があるのだから逆に活性化していくべき分野もあるのだと改めて思いました。

一般的には林業というのは農業ほど日常生活で目に見えてくる訳ではないので、
あまり身近に感じないかもしれません。
でも、木というのは長いサイクルで成長していくものなので、例えば杉なら40~50年というように農業よりも時間がかかりますので、将来を見据えた林業というものを考えなくてはならないのだと思います。


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