ケーキ屋さんに思う

三和総合設計

2009年06月18日 08:01

今月は家族のうちの3人が誕生日。昨日も下の娘の誕生日でした。

そこで、近江八幡に行った帰りに、嫁さんに薦められて旧中主町にあるケーキ屋さんに寄って着ました。
お店は2月に移転したばかりで、とてもおしゃれで、雰囲気が良いものでした。
ケーキはイチゴのたくさん乗ったタルト。
いつも6月はイチゴの旬を過ぎているので、イチゴをふんだんに使ったケーキは無いのですが、この店にはあると言うリクエストの答えて、購入してきました。

お味のほうはというと「大変おいしゅうございいました」という感じでした。

最近、湖南、大津地域でまあまあ有名なケーキ屋さんが移転するとか言う話を聞いて少し思うことがありました。

ケーキ屋さんって職人の店?
タカラブネや不二家などはそうではないけれど、地域のケーキ屋さんは職人の店ですよね。
そんなケーキ屋さんが次々と店を出店したり、できるだけはやる場所を求めて移転したり、それでいいのかなと思ったりします。

昔はその店に行ったこともありましたが、最近ではそこではケーキを買うことはなくなりました。
おいしいとか、おいしくないとかそういう問題ではなく、なにか魅力を感じないのです。

でも、誰かが口コミでおいしいよと言われる店は行ってみたい。
そこへ行ってなにか特徴があっておいしければ、少しぐらい遠くても、何かついでがあったら寄ってみようという気になります。

おいしいケーキをつくって食べる人に喜んでもらい、その対価をもらうのか。
おいしいケーキをたくさん売って利益を上げ、さらにお店を大きくしたいのか。

同じケーキひとつでも、味が一緒でも違いを感じてしまいます。

同じことが大工職人の世界でも言えると思います。
知り合いの大工さんがある会に入って勉強している。
その会でいつも「従業員は増えましたか」と聞かれ、「増えてません」と答えると「まだまだですね」と言われ、何か変な感じを受けるとおっしゃっていました。

確かに良いものを造っていたら、お客さんも増え、従業員も必要になり、一定の規模になるといろいろと仕事がやりやすくなり、さらに良い仕事ができるようになるということはあると思います。
でも、それは一定の規模まででしょう。
ある規模以上になると、親方の目は届かなくなり、仕事のマニュアルや会社の運営方針がしっかり決められたらそこそこの仕事はできると思いますが、マイナス面も出てくると思うのです。

木の家をつくる大工工務店ももちろん一人では良い仕事はできないかもしれませんが、仕事量を増やすために次々と従業員を増やしたり、会社の規模を大きくしたりすると、住まい手に良いものを提供するという本質のところに力が入らなくなるのではないかと思ったりします。

大々的に木の住まい専門店のような宣伝をして、仕事をかき集める工務店より、地元を中心にこつこつとしかも本当に木の良さを生かそうとしている工務店のほうが魅力もあり、本当に良いものが造ってもらえると思います。

ケーキはそんなに高いものではないので、あちこち食べ比べができるので良いのですが、住まいとなるとそうは行きません。
どうしても聞いたことのある会社。宣伝がたくさんされている会社。いろいろなイベントがされている会社などが選ばれがちですが、本当の家作り職人は別のところでひっそりとがんばっておられます。

最近のものの判断では、売れているものが良いものという考え方があるように思います。
でも、住まいは家族のもの。家族には個性があります。

数多く売れているものが良いものという判断は、少なくとも住まいについては間違っているような気がします。。。。


人気ブログランキング参加中。
 ↑ の部分をポチッと押していただくだけでOKです。
    クリックお願いします。


関連記事