今朝の新聞記事に、リニア中央新幹線の3ルートの比較が掲載されていました。
ご存知の方も多いと思いますが、一番短いルートの「南アルプスルート」のほかに「伊那谷ルート」と「木曽谷ルート」があります。
「南アルプスルート」は他のルートと比べ、所要時間も短く、維持管理費や車両や駅などの更新費も安くつくようです。
スピードを売り物にするリニア新幹線の目的を考えると、南アルプスをトンネルでぶち抜く直線ルートが最も良いということになるのでしょうね。
でも、私が言いたいのは、やはり「南アルプスルート」ですねということではありません。
地方分権が叫ばれている中、本当にリニア新幹線が必要なのかをもう一度考えなければならないということです。
最近、伝統構法の設計法の委員会で東京に1~2ヶ月に一回ぐらい東京に出かけます。
京都駅から品川まで、2時間15分ぐらいでつきます。
昔から比べるとだいぶ早くなったのですが、静岡ぐらいを過ぎるといやになってきます。
それでも、何か本を読んだりしていると何とか品川までつくことができます。
もう少し時間が短ければ良いなあと思うことは実際あります。
でも、リニアができれば良いということではありません。
東京に着くと、人が多いこと多いこと。
ほとんど待つこともなく山手線などの電車が着くのですが、降りてくる人、乗る人がいっぱいです。
どこから人が沸いてくるのだろうと言うほど人がいっぱい。
地下鉄も同じことです。
ここまで過密になるといろいろ問題があるのではないかと思います。
委員会も伝統構法の委員会なのですが、東京には伝統構法らしい伝統構法はあまり残っていない。
でも、委員会を東京で開催しなくてはいけない仕組みになっている。
伝統構法って地方地方で特徴があり、中央で一元的に扱おうとすると何かと不都合があり、委員会でもいろいろ問題が出てくる。
そうなんです。
何でもかんでも中央で決めようとするから東京に出かけなければならないのです。
大阪府知事の橋下氏ではありませんが、地方のことは地方で決める。
財源も地方に譲ると言うことになれば、今のように東京に行く必要は少なくなる。
企業だって元気な地域の企業が出てきて、出張の数も少なくなるでしょう。
そんな中で本当にリニア新幹線が必要でしょうか。
昔のように鉄道は旅を楽しむという部分も増えてくるのではないでしょうか。
そうすると、殆ど外の景色も見えず、トンネルの中をただ突き進むというリニア新幹線は、ビジネスなどを除けば利用したくないという人も出てくるのではないでしょうか。
JRも民営化されているわけですから、自前で採算を取らなければなりません。
地方分権は遅れても必ず進められると思うのですが、そのあたりはどのように考えているのでしょうね。
新幹線の中から富士山が見えたら、そっとデジカメを出して写真を撮る。
ちょっと疲れたら居眠りをして疲れをとる。
鉄道ってそんな旅が上限で良いのではないでしょうか。
それとも、飛行機の国内線を全部廃止して、リニアでつなぐことを考えているのでしょうか。。。
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