長期優良住宅講習会
昨日、みんなで長期優良住宅の講習会に行ってきました。
他の皆さんも言っておられるのですが、国が今決めている基準は、本当の意味での長期優良住宅とは言えないと思います。
長期優良住宅という言葉を「長期」と「優良」に分けるのか、それとも「長期持つ優良な建物」と読むのかでだいぶ違います。
どちらにしても長持ちする建物であることは間違いないのですが、昔から長持ちしている実績のある伝統構法の建物は、その他に決められている「耐震」や「断熱」の基準により「長期優良住宅」と認められないようになっています。
伝統構法の建物が耐震的に弱いということではなく、伝統構法の耐震性を図る基準がないから、基準外=認められないということになってしまうのです。
皆さんどう思われます。
最近建てられている建物の寿命が短いから、それを少しでも長くするために基準を作った。そこまでは良いのですけれど、伝統構法などは構造的な解析が難しいから横に置いておくだけでなく、基準外だから「長期優良住宅」でないということになってしまうような今の社会の制度はかなりおかしいと思いませんか。
それだけではなく、長期優良住宅の申請はかなり手間がかかる。
長期的に優良な住宅を造ることよりも、その手続きに時間を取られてしまいます。
こんなことを書いて申し訳ありませんが、昔に比べて住まい手の方の家を見る目がダメになっているからだと思います。
なにかあったら国や行政に文句を言う。耐震偽装のときもそうでしたね。
破格に安いマンションを買って、問題が起こったら、国や行政を責める。
そうすると、国や行政が色々な制度を作ろうとして、本筋からはずれてしまうのです。
色々な制度が作られると、天下り先が増えますから、官僚の方々は喜んでおられるかもしれませんが、実際住まいを手に入れる方は、書類上は「長期優良住宅」であってもたいしたこと無いものを手に入れているのが現状なのです。
まあ、文句ばかり言っていても仕方が無いことですから、近いうちに基準にもあっていて、本当に耐久性の高い良質な住まいはこういうものだというものを提案しようかなと思ったりしています。
ご興味のある方は、住まい手だけでなく造り手の方もご連絡を下さい。
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