安土町長の失職

三和総合設計

2009年08月24日 06:33

昨日、滋賀県安土町の町長の解職の是非を問う住民投票が行われ、解職賛成が有効票の過半数を超え、リコールが成立しました。

滋賀県安土町と言えば、滋賀県の中の市町村でも全国的に有名な町ですね。
そうです。あの織田信長が安土町を築いた町です。

この町が、隣接の近江八幡市と合併することがこのリコールの成立の原因です。

元町長は、町の財政などを考えると、合併しかないと考え、町長選挙に勝利したことを受け、隣接の近江八幡市との合併を進めたのですが、住民の方々の合併に関する考えはNoだったようです。

市町村の合併は財政問題が中心になって進められていることがほとんどです。
その中で、住民の意思を充分くみ上げることはされたことがあまりないですね。

私の住む大津市も旧志賀町と合併しましたが、そういったことに充分な話し合いがされたとはいえないと思います。
もちろん直接大きな影響を受ける住民以外の人々に個別に話を聞くということは不可能だと思いますが、議会と言うものが本当に住民の声を吸い上げると言うような機能を果たしていないため、こういった問題があちこちで起こることになります。

今回の住民の意思は、もっと地域を大事にしたいという現われではないかと私は考えます。
合併すると財政が楽になる。
ひょっとしたらそうかもしれないけれど、そこに住んでいる人は大切なものを失うことになる場合もあります。

都会ならいざしらず、歴史のある街は自分達の地域をすごく大事にしていますね。
でも、これからの地域のあり方はそういったところを大事にした自治が必要なのだと思います。

国が決めた期限に間に合わせるために、住民の意思を充分聞けなかった結果でしょう。

合併の是非についてはいろいろあると思いますが、もし合併するにしても、その地域の人たちが充分納得する形でないとダメですね。

最近、東近江市と聞くとどのあたりなのかぜんぜんわかりません。
昔の町名が省かれ、市の大きさはかなり大きくなったため、番地を聞いてもどこなのかちっともわかりません。
東近江市に住んでおられる方でもわからない方もおられるのではないでしょうか。

今、地方分権が進んでいます。
少し前に行われた市町村合併は、地方財政の悪化のためだったのでしょう。
地方分権が進むと、地方の財政も少し前とは違うこともあるのではないでしょうか。

そんな中で、合併により市の中心部より遠くなった人たちの住民サービスの低下が心配されます。

これも何もすべて、国の政治のいい加減さが招いた問題ではないでしょうか。。。


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