安いことは良いことなのか

三和総合設計

2009年10月17日 09:04

こんな話題でしょっちゅう書いています。

今の時代、厳しい時代ですから、ものの値段が安いにこしたことは無い。
でも、本当に安いって良いことなんでしょうか。

物の価値の基本は物々交換だと思うのです。
誰かが作ったものを、自分が作れないものと交換する。
その交換するのに、貨幣と言うものがあれば、ものが考えやすい。
ここまではいいと思うのです。

でも、ものの値段を安く見積もるということは、相手の価値を低く見ると言うことですよね。
自分は安く買われたくない。でも人からは安く買いたい。
これはわがままでしょう。
ですから、このわがままを解決するために、自分を安く売るのか、それとも人を高くかうのか。

今の時代は自分を安く売るしかない仕組みになっていますね。

この仕組みは何を産み出すのか。
本当に良いものを排除するのです。

おいしいお菓子が食べたい。
でも普通なら値段が高いので、添加物がたくさん入っているのは我慢しよう。
そう考えると、大量生産で大量販売の路線に乗っているものが、お得な値段で手に入る。
でも、それはどこかに問題があるのです。

本物を追求すると、どこも手が抜けない。
でも、どこか手を抜くと、ぐんと安く物が作れる。
それをいかに問題では無いように繕うか。こちらに力が注がれます。
マスコミでの宣伝などにお金を使うと言うことですね。

何度も何度もコマーシャルを聞いていると、そこの商品が一流のように聞こえてくる。
変なことですが、そういう社会になっています。
良いものかどうかを自分で判断できない。
何かに頼って判断するしかない。
本物を作っても、その良さが理解されないなら、それを業とすることは出来ませんね。

安いことは良いことなのか。私は良くないことだと思います。

でも、ミシュランガイドのように、本当に良いものまで人に頼らないとわからないのも困ったことですね。

人と人のつながりで、本当の良さを伝えていく。こういうことが出来れば良いのですが、テレビのコマーシャルがすべてをぶっ飛ばしていきます。

私は皆さんに考えてほしい。

お得なものと良いものは絶対に違います。
お得な商品ばかりを追い掛けていると、世の中から良い商品が消え去ってしまいます。


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