皆さん、登記簿謄本ってご存知ですか。
登記簿謄本には土地、建物などに関するものと、会社の法人に関するものとがありますね。
私達は、住まいづくりにかかわっているため、土地などの登記簿謄本の閲覧などをすることがよくあります。
法務局で閲覧するわけですが、その謄本を閲覧したり、写しを交付してもらったりするにはお金がかかります。
昔は、謄本もバインダーに閉じこまれた紙ベースのものだったのですが、最近では電子化されています。
私達にとって電子化が良いかというと、そうでもないのです。
土地を調べるとき、その土地だけを調べれば良いということではありません。
少なくとも隣接土地の状況を知ることが必要になります。
一つの敷地が10筆の土地に隣接しているとき、閲覧費用は11筆分必要になります。
昔なら、本当はその筆だけの閲覧が許されているのですが、隣の筆のページもついでにみたりして(本当はルール違反)、費用は少なくて済みました。
でも電子化されると、その分しか見れません。
お金もがっぽり持っていかれてしまいます。
もちろんその費用は、住まいを建てる人の負担になってしまうのです。
今日、登記簿謄本のことを書いたのは、新聞記事に行政が登記簿を閲覧するときの費用について書かれていたからです。
実は、官庁や地方公共団体が登記簿を閲覧するときは無料なのです。
それを今後有料化しようとすることが書かれていました。
現在、登記簿の交付件数は6500万通(2008年)だそうですが、そのうち、官庁等への交付は1500万通ぐらいだそうです。
その費用を有料化し、民間の料金の軽減を考えているそうです。
私達、民間にとっては閲覧や交付の費用が安くなることはうれしいことですが、本当にそれで良いのでしょうか。
土地などの基本情報を官庁が閲覧することは必要なことですね。
道路を建設するとき、そこは誰の所有になっているのか。
そんな調査をするたびにお金がかかる。そんなことがあってはならないと思います。
民間の閲覧費用が高いのも何とかしていただかなければなりませんが、それとは別だと思います。
土地を造成するとき、土地をいくつかに分けたりするとき、いろいろなときに登記という作業が必要となりますが、周辺とのトラブルを減らすために厳密な資料の作成や調査などが求められます。
確かにトラブルなどを減らすことは出来るかもしれませんが、多額の費用が掛かってしまいます。
近隣との関係がお互いの関係だけで決めていた時代のほうが何かといらない費用が掛かりませんね。
出来るだけ正確に、問題が起こらないようになどと考えれば考えるほど、それを管理するための費用がかかってしまいます。
でも、いい加減なことをする悪者はそんなことは関係なく問題を起こします。
結局、まじめな国民が費用を負担することになってしまうのです。
もう一度、お互いの信頼関係で物事を決める社会にもどすほうが良いのではないでしょうか。
もちろん、悪者には厳罰が下されるシステムも同時に必要となると思いますが。。。
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