先週の土曜日に、地元の大津産や滋賀県産の木材を使った家が上棟しました。
不思議と上棟の日は、きれいな晴天の日が多く、今回も青空をバックにした木材が非常に美しかったです。
柱は主に桧を、梁には杉を利用し、大工さんの手刻みで加工されたものです。
私達は設計事務所、上棟の日の主役は工務店さん、両者の息があってこそ良い住まいが生まれます。
上棟の日に私達の仕事が確認できることがあります。
設計という作業は単純に間取りを決めることだけではありません。
構造的に強いこと、木の住まいですから柱や梁を化粧材にして室内に木材を現します。
そのため、上棟したとき、美しくなければ、出来上がったときも美しくないのです。
もう一点、今回の上棟で確かめられたことがあります。
今回の敷地は最近建てられる住まいとしてはかなり大きいほうですが、それでも冬の太陽高度が低いときは隣家の状況によっては十分な日当たりが確保できないこともあります。
今回は設計のときに、日陰図などを書き、冬の一番太陽の恩恵を受けたいときに、1階では十分な日照が得られないことを確認しています。
ちょうど上棟の日は、冬至に近い19日、写真を見ていただくと、2階には日が当たっているけれども、1階の部分には日が当たっていないことが確認できます。
私達、設計事務所の仕事は、それが後になってわかったのでは意味がないのです。
上棟したときにそれが確認できる。
そういう条件だから、それを活かした住まいを設計することが重要なのです。
今回の住まいは、それを考え、2階に居間を配置しています。
一階に小部屋を配置し、構造的な強さを求め、2階に居間を配置し、日当たりとともに周囲への眺めを確保し、なおかつ小屋裏の木を現しにして、木の住まいの良さを出すように考えています。
住まいが完成したら、お施主さんのご了解を得て、他の方々にも見ていただきたいと思っています。
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