今朝の新聞記事によると、兵庫県の芦屋市で建設されようとしていたマンションが、「周辺環境に調和していない」ということで、建設が認められないようになったそうです。
この措置は景観法によるものだそうですが、景観法に基づき建築計画が不認定になるのは全国初めてだそうです。
私はいつも書いていますが、現在建てられているマンションは、周囲の景観にマッチしているとはいえません。
芦屋といえば高級住宅街として有名ですが、その落ち着いた町並みを守るために市全域を景観法で定める景観地区に指定しているそうで、計画されているマンションは5階建、高さ15メートルの予定だったそうです。
すごいですね。
他の地域なら、悠々建設が可能な規模ですね。
大津市なんて、琵琶湖の景観が阻害されるところに、10階をはるかに超えるマンションが次々に建てられています。
もともと、建築基準法がマンションに対して甘すぎるのです。
一般の住宅地で、法律ぎりぎりに建っている戸建て住宅はありません。
容積率でも一般的には制限の6割程度の場合が多いのですが、マンションの場合、制限いっぱい使うのはあたりまえ、さらに共用廊下は容積率計算の対象にならない。
外部の階段も面積に参入されない。
こんな特典がいっぱい。
こうして建てられた建物が、周囲の景観に合わないのはあたりまえですね。
マンションを建設して良い地区をはっきりと定めるべきです。
同じようにマンションが建ち並べば、それがその地区の景観になるのですが、低層住宅が建ち並ぶところにいきなりマンションが建つと、周辺から違和感をもたれるのはあたりまえですね。
不思議なことに、大きなマンションがある隣に、同じように法律制限ぎりぎりのマンションが建つと、元からあるマンションの人達から反対運動が起きたりします。
自分達が周辺の環境を壊していることには気がつかず、自分達の景観が阻害されると反対する。
こんなことではいけませんね。
住む人は、少しでも良い環境に住みたい。
これはあたりまえのことです。
それを混乱させているのは、今の都市計画行政のいい加減さです。
今後は人口も増えることはありません。
むしろ地方の時代を考え、その街らしさを残した街づくりを考えなければならない時代ですね。
今回の措置が、今後の良い規範になれば良いと思います。
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