滋賀県の温室効果ガス削減・工程案

三和総合設計

2010年03月13日 08:31

今朝の新聞記事に、滋賀県が2030年までの温室効果ガス排出量50%削減に向けて県民や事業者、行政が取り組む工程素案を公表したと記載されていました。

工程案に盛り込まれた主な取り組みは、6つに分かれているようです。
【交通・運輸】、【まちと建物】、【生活】、【産業活動】、【新エネルギー】、【森林保全】などが書かれていました。

その中で、削減量が多いのが、【交通・運輸】と【産業活動】のようです。
特に交通運輸は琵琶湖を使った船運やLRTなどが上げられています。
通勤時に公共交通の利用促進を図るなども上げられています。

産業活動については、コンビニなどの24時間営業の抑制などが上げられています。
簡単なところでは、自動販売機の抑制なども上げても良いように思うのですが。。。

森林保全には、住宅や公共建築物への県産木材の利用促進なども上げられています。

書かれている内容については、すべてうなづけるものばかりですが、これをどうやって実現するかとなると、すごく難しい問題が山積していますね。

通勤時の公共交通利用なんて昔から言われていますが、進めることは難しい。
なぜなら、公共交通が整備されていないから。
では、公共交通の整備も上げられているから可能かというと、それを整備するお金もないし、今のところ乗客もすくなく採算が取れない。

結局、自動車を制限し、同時に公共交通を整備しないと実現しないのですが、国民は総論賛成ですが、各論になると平気で反対します。

コンビニなどの24時間営業抑制なども、地域の店舗を守るためにも必要なことです。
利用側としては、いつでも利用できることは便利なことなので、それをよしとしてしまうのです。
そうすると、普通に営業する店舗は経営が難しくなります。
地域で店舗を経営しようとすると、どこかのフランチャイズに入らなくてはならない。
地域らしいお店は存在しなくなってしまいますね。

でも、今、コンビニは地域のお年寄りなどの買い物の大事なアイテムになっています。
これを昔のように変えることも難しい。
品物を買うだけでなく、宅急便で物を送ったり、税金を支払ったり、いろいろなメリットもある。
そんな中で、滋賀県だけが規制をすることも難しいですね。

滋賀県が工程表を作ったことは本当にすばらしいことです。
それと同じように国が方針をちゃんと定め、工程表を作ることが重要ですね。

その中に、国民はどういう我慢をする必要があるのかをはっきりさせるべきですね。
先ほども書いたように、総論賛成、各論反対ということにいつもなります。

便利さを少しあきらめないと実現も出来ませんし、ただあきらめるというのではなく、新たな楽しみを実現するというのも大事ですね。
現在の世の中のように、お金儲けに走り回り、それで楽しみを求めるのではなく、働くことの意味を国全体でちゃんと考え、余暇を大事に使えるよう、お金の掛からない社会を作る必要があると思います。

今朝のテレビ番組で、みんなの党の渡辺代表が、日本は成長しなければならない。
今の政権にはその観点が欠けているといっていました。
でも、その考え方は今まで問題を山積してきた原因と同じではないかと思いました。

成長を抑えても幸せに生きていける社会。
それに向けての工程表が私は欲しいと思っています。


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