今朝の新聞記事によると、国交省は住宅エコポイントの制度の適用期間を延長する方針を決めたそうです。
皆さん、住宅エコポイントの制度をご存知ですか。
住宅エコポイントは、建物に断熱工事などを施すと、最高30万円に相当するエコポイントがもらえるというものです。
新築はもちろん、リフォームでもポイントがもらえます。
私は、リフォームで利用したことはないのですが、新築物件は何軒もの経験があります。
住宅の省エネ基準(昔は次世代省エネ基準と呼ばれていた)というものがあるのですが、その基準をクリアーすればエコポイントがもらえるということになります。
もちろん、基準を達成するためには、費用がかかるのですが、新しく緩和規定などができたことにより、ほんの少しお金を出すだけで30万円の補助がもらえるというメリットがあるのです。
通常の補助金なら、建物の仕様が良くなる分、自分の持ち出しが増えるのがあたりまえなのですが、エコポイントの場合、いつも建てている建物の仕様にも寄りますが、かかった費用よりもらえる費用のほうが多いという、すごくお得なことになるケースもあります。
つまり、お金を少しいただいて、自分の建物は断熱性能があがり、しかも断熱性能が上がるので、毎月の光熱費も安くつくというものです。
太陽光発電のように投資する金額を回収するのに非常に期間がかかることもありませんし、投資した分が回収できたころに機械の寿命が来るのではないかという恐れもありません。
建物の省エネを断熱性能だけで判断するのは少し問題かもしれませんが、断熱材を使って家を建てる(最近の住まいはほとんどその建て方)なら、エコポイントは使わない手はないというところです。
エコカーの補助金は9月末で終了するようですが、こちらはそれで良いと思います。
エコカーといっても本当にエコなのかと思うような車にも補助が出ています。
エコというよりはっきり言ってエコの名前を借りた景気対策といったところですね。
エコポイントを使って断熱性能の高い住まいを造ることは必ず省エネにつながるのかということですが、基本はそういうことになるのですが、いくつか気をつけなければならないことがあります。
一つ目は、断熱性能が上がるからと言って、全館暖冷房などを考えないことです。
断熱性能が低い家と比べ、同じような暖冷房をするのなら確実に省エネになるのですが、廊下や階段、便所、使っていない部屋などすべてを空調すれば、光熱費が上がるのはあたりまえのことです。
もう一つ気をつけなければならないことは、夏の日射遮蔽に気をつけなければならないということです。
断熱性能が良いということは、魔法瓶のようなものです。
暖かいお茶を入れれば、暖かく、冷たいお茶を入れれば冷たいままに保てるということです。
ただ、住まいと魔法瓶の違いは開口部があることですね。
最近の住まいのように、庇の短い家を建てると、夏の日差しが部屋に入り込みます。
一旦部屋の中が暖められると、暑さが抜けないという逆の問題が起こってしまうということです。
何でも同じことですが、材料の使い方によっては逆効果が起こるということです。
いずれにしても、せっかくのエコポイントですから、使える人は使わない手はないということです。
ただ、同じ使うにしてもそれを活かせる家と活かしにくい家があるということも忘れてはならないということです。
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