テレビ番組で、日本各地で高齢者の不明者が見つかっていると報道されています。
今のところ全国で70数名のようですが、まだまだ増えるでしょうね。
不明が見つかっている地域は東海道や山陽道に面する都道府県が多いようです。
やはり、高齢者の不明の問題は、農村部より都市部のほうが多いのでしょうね。
今調べているのはかなり高齢の人ばかりと思いますが、本気で調べればかなりの数になるでしょう。
日本の高齢者の問題が浮き彫りになることでしょう。
なぜこんなことになっているのか。これをちゃんと解決しなければなりません。
高齢者とその家族が離れて暮らさざるを得ない実情を解決することが絶対必要です。
私がいつも言っていることですが、大企業中心の社会が原因ですね。
多くの人たちが大学を卒業すると大企業関連の会社に就職します。
大学へ入った時点で故郷から離れることが多いのですが、この時点ではまだ故郷へ帰ることも可能です。
でも、地元に帰っても良い就職先がない。
働く場所があっても、大きな企業の工業などばかり。
そういったこともあって、大企業に就職する人も多いのですが、そうなると自分のねぐらはどこになるのかわかりません。
転勤に継ぐ転勤で、卒業した学校の所在地も関係なく、もちろん出身地も関係ない。
その企業の都合であちこち振り回されます。
自分の親のことを考えたくてもそうは行かない。
そんな社会になっています。
逆に親の世代もそんな社会ですから、故郷に住み続ける理由もない。
こうして世代が関わることもない社会が出来上がってしまいます。
高齢者の不明の問題は都市部を中心に発覚していますが、農村部の高齢問題と根は同じですね。
都市問題と地域の過疎化が裏表の関係にあるのと同じです。
解決方法はタダ一つ。
地域主権です。
国とつながる大企業中心の経済から、地域を中心とした社会。
江戸時代でも各地に小京都と呼ばれるような文化性の高い街があちこちにありました。
そんな社会にすれば、ほとんどの問題は解決してしまいます。
国際競争力を持つ企業を育てることも重要ですが、地域で自活する仕組みをつくることはさらに重要でしょう。
日本の場合、あまりに競争が激しくなりすぎて、国際競争する必要もない地域の企業がそれに巻き込まれているのではないでしょうか。
小さな地方の企業が競争に勝つために中国に進出を考えている。
良く聞く話ですがそんなことで良いのでしょうか。
地域のことは地域で済ます。
地産地消ですね。
これは単に農作物の安全性の問題ではありません。
地産地消ができない社会が様々なひずみを作ってるのです。
高齢者の問題を福祉施設の建設などで解決しようとせず、根本的な解決方法を考えることは重要なことです。
子育てを保育園の建設で解決しようとするのと同じですね。
子どもとのかかわりを捨てて、子育てを保育園にお願いする。
これは本筋ではありませんね。
自分達ができないことを社会にお願いする。これは必要なことです。
もう一度、世代が一緒に住める社会を作り、高齢者の問題も、子育ての問題も両方解決し、足りない分だけ福祉施設や保育園を建設する。
そう考えないと人口の多い都市部だけで問題が解決し、農村部は過疎化などでさらに問題が大きくなる。
そうすると、地域の経済が崩壊し、安さだけを求める薄っぺらなデフレ社会になるということです。
世代が一緒に住めるようになるということは、住宅の問題も解決しますね。
住まいは長持ちするほうが良い。そんな住まいを造るためには日本の木材を使い、大工技術を駆使して作るのが良いといわれていますが、住まい手の人はそれを理解してしても、子どもの世代が同じところに住んでくれるか解らないといいます。
そんな中で最近はすぐにごみになるような住まいがあちこちで建てられています。
何割か費用が高くつくが、耐久性が2倍以上ある良質な住まい。
こんな住まいを求めようとしても社会がそれを許してくれません。
日本の持つ問題はほとんど根が同じ。
天下りの問題も公共事業の無駄遣いも同じ事。
そろそろ元を断たなければならない時ですが、問題の根が同じということを国民は感じているでしょうか。
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