さらに東京をどうしようというのか

三和総合設計

2011年02月16日 07:00

昨日のテレビニュースで、東京都知事選挙に「ワタミチェーン」の会長が立候補すると報道されていました。

私は東京で暮らしたことは無いのですが、外から見ていると今の東京そのものがいろいろと問題を持っているのだと思います。
東京の中にどんな問題がある。どんな問題を解決しなければならないということではなく、東京という存在そのものがいろいろとややこしさを生み出しているということだと思います。

ワタミ会長はお金儲けの専門家。
そんな人から見ると東京はすごく魅力的なのでしょう。
いろんな可能性がある。
もっともっとやりたいことがあると言うことなのでしょうけれど、その反動がいろいろなところで起きています。
東京に一極集中する反動で地方は疲弊します。
世の中の仕組みが便利さを追いかけ、便利さがないと生きていけない。
地方は日本の仕組みの中で衰退せざるを得なくなっています。

その反面、東京では保育園などが不足している。
でも、子どもの比率が多いわけではなく、異常に人が多いだけで、世帯を持たない単身の人も多い。
日本の少子化の縮図のような街なのです。

その東京の持つ問題を解決し、さらにお金儲けの専門化が理想とする街を作ることが日本の将来に良いことがあるのでしょうか。

ワタミ会長のインタビューでは、高齢者の問題も出ていましたが、話の中では「高齢者に対する事業をやってきました」などと何でも事業の話です。

日本があってその首都である東京がある。
日本の中での東京の役割は何なのか。
そんな風に考える人が東京の都知事になって欲しいのですが、東京にはいくらでもお金が転がっているなどと言うような感じの方に行政の長を任したくはありません。
私はもちろん東京都民ではないのですが、東京の問題は都民の問題だけではないのです。

東京や東京周辺に住んでいる人は元々その周辺に住んでいた人ももちろんいるとは思いますが、社会の仕組みの中でそうならざるを得なかった人も多いのではないでしょうか。
自分の生まれたところで暮らす。
そうでないとダメとは言えないでしょうけれど、そう思ったらそれなりに生きていける社会でないとまずいのではないでしょうか。

ブラックホールではないですが、自分の圧力で中心がどんどん肥大していく。
そこから脱け出せなくなる。
大げさな話かもしれませんがそんな気がします。

来週の月曜日に東京で会議があります。
その時に大学の同級生と久しぶりに会います。
みんなの出身地は、大阪、三重、徳島、愛知、富山だったと思います。
もちろん皆が東京周辺で暮らしているわけではないのだけれど、何かへんな感じです。
自分の技術を活かすには大企業に勤めて都会へ出るしかないのでしょうか。

東京都知事にそんなことを求めても仕方が無いのかもしれませんが、そんなことも少しは考えてみて欲しいと思います。


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