福島第一原発で低濃度の汚染水を海に放出することになったそうです。
この措置は2号機のタービン建屋の地下にあるさらに高濃度の汚染水の行き場を確保するためのものであり、放出する汚染水は人体に影響は少ないとされています。
放出が仕方がないかどうかといえば、仕方がないと言うしかないでしょう。
なんとか事態を沈静化して欲しいものです。
でもこれだけは忘れないで欲しいと思います。
いくら低濃度で人体の影響は少ないと言えど、原子力発電所が想定していた行動ではないということです。
原子力発電所は安全である。
充分余裕を持った対策がなされているというような説明であったと思いますが、自然の力は計り知れないものがあり、それに対してどんな形であってもどうにか対応しなければならないということです。
巨大な地震や津波があったら、自動的に停止し、何の問題もないとまでは言いませんが、いろいろな手立てをすると何とか対応できたというレベルには最低なっていなければならないと思います。
そう考えたときに、今回の行為は大変なことなのです。
災害で起こった被害によって放射性物質が流出するのではなく、事故の対策とは言え、自分達の手で放射性物質を放出しなければならない事態になっているということは本当に大きな問題だと言えます。
滋賀県も福井県の原発銀座に近いところにあります。
大きな災害が起こった時のことを考えると、今ある原子力発電所をどうするのかを真剣に考えなければならないと思います。
福島原発と同じように、福井県の原発は近畿地方の大都市の需要に対するものなのです。
原発を止めようと発言するのは簡単ですが、本当に止めようとするのなら、電力需要を減らす手立てを具体的にしていかなければなりません。
もちろん、需要を減らすことは難しいから原発を減らすことを考えないというのは問題外だと思いますが。。。
本当かどうかわかりませんが、テレビでアンケート調査の結果について報告されていました。
さすがにもっと原子力発電所を建設しようと考えている人は少ないのですが、建設中の原発はそのまま建設するほうが良いと答えた人が半数弱で、今のままと答えた人は20%ちょっと、減らしていこうと考える人も20%ちょっとでした。
こんな事態になっても、原発を減らそうと考える人は2割ちょっとしかいないということです。
この調査は本当なんだろうかと思いました。
皆さんはいかがですか。
こんなアンケート結果を見ていると、国民は何でもあきらめの境地になっているのではないかと思います。
問題だと思うことに対応していこうとせず、受験戦争を乗り切ってできるだけ楽な道を探る。
そんな社会になっているのでしょうか。
私はいつも言っていますが、子ども達の塾にかける費用を他にかければ何でもできます。
住まいも良いものが建ちますし、外国産で質の低いものを買いあさる必要もありません。
こんな機会に被災地でない私達ができることの一つが、問題の本質をちゃんと考えることです。
そんなことができないなら、また別の予想できない災害で同じようなことが起こってしまうでしょう。
自然災害は仕方がないと考えるのも仕方がないことですが、その自然災害に本当は対応できる方法も少しはあったはずです。
もう一度、ちゃんと考えましょう。
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