久しぶりにブログを書きます。
全国の伝統構法の構法調査で山陰や九州に出かけていたり、伝統構法の委員会が忙しかったりして、ブログを書くのができませんでした。
その間いろいろと考えることがあったのですが、日本各地をうろうろして豊かな自然と文化が残っているところがたくさんあるにも関わらず、日本は経済が苦しいなどと言った問題が毎日のように話題となっています。
他の国に比べて、気候が悪いわけでもないのになぜ生活に苦しむことを考えなければならないのか。
いつも言っているように社会の構造に問題があるのです。
日本で作ることができるものでも安さを求めて外国に作らせる。
そうするとあたりまえのように空洞化が起こる。
物を売り買いしてお金儲けをしている企業はそれで良いかも知れませんが、一般の国民は仕事がなくなり、生活に困るようになる。
こんなことあたりまえの話なのですが、それを改善することができない。
日本の政治を動かす人たちに発言力があるのは一部の人たちだけだからです。
このブログでいろいろ書いてもほとんど影響力は無いかもしれませんが、国民の生活を豊かにする税金の徴収方法を考えてみました。
消費税は国民が豊かになり、お金が廻るようになればうまくいくのかもしれませんが、今の段階では税を上げた段階で国民の生活がダメになってしまうでしょう。
ではどうしたら良いのか。
大企業からはあたりまえのようにブーイングがでると思いますが、儲かっているところから取る。
でも法人税の増税となると、どんな企業も一律ということになってしまいます。
話は少しそれますが、税は富の再分配ということです。
儲けた人からいただいて、困っている人に配分する。
この考え方は問題ないのですが、問題は大きく儲ける人がなければ税も増えないということです。
ここに社会が変な構造になる原因があります。
税金を徴収したいため大企業がうまく動けるような仕組みに社会構造を変えてしまう。
そうすると地産地消の仕組みが崩れて、多くの国民は生活苦を感じるようになってしまうのです。
大企業が儲かり国民全体が豊かだと感じるためには多くの投資が必要です。
ある大企業が利益を出しても、そのほかの大企業がそれに打ち勝つためにさらに大量生産大量消費を進めて、利益率の低い生産活動を行ってしまう。
そうすると、国全体ではいつまで経っても豊かにならないと言うことです。
結局のところ、大企業を中心とする生産活動を抑制し、地産地消の経済活動を進めることが、より少ない投資で国民が豊かな生活ができる、豊かさを感じることができるということです。
では、今の自由主義社会のなかで、どうしたら大企業の活動を抑制することができるのか。
長々と書きましたが、これからが今日のブログの本題です。
コマーシャル税をとる。
これが決めてです。
私達、中小企業、いや零細企業は消費者の皆さんにPRする手段があまりありません。
逆に大手の企業は自分達の商品の良さをPRすることなく、有名な芸能人を使いテレビで企業イメージを刷り込み、なにか良い製品であるかのようなイメージを与えているのです。
選挙のときに候補者が政策を言わずに、自分の名前を選挙カーから連呼するようなものですね。
そこで、地域の零細企業に宣伝をしてもらおうとしても、そんなに広い地域に宣伝する必要もないし、無駄にお金がかかるだけです。
だから逆に、コマーシャルをする企業から税を徴収するのです。
別に大量販売をすることが悪いことではないが、行き過ぎを抑制しようとするものです。
企業がテレビなどを使ってコマーシャルをすることが非常にお金がかかるということになれば、地方でものづくりを行っている人達にも競争力がでるというものです。
商品の良し悪しより、イメージのよさを追及する。
そのイメージ作りのために宣伝などに多額の費用をかける。
採算を取るために安い人件費の海外に生産を移す。
こんなことを続けていては日本は持たないでしょう。
コマーシャルや新聞記事の宣伝に税金をかける。
こんなことを言ってもテレビの業界や出版の業界から猛反対が来るでしょう。
でも、そういうやり方をやめない限り、豊かであるはずの日本がいつまで経っても豊かさを取り戻せないということになるでしょう。
自分の使うものは自分の廻りで作られたものを使う。
それでもそういう製品がなければ少し遠くに求める。
それでもなければ日本全体にそういったものを求めていく。
最後に海外しかできないものは海外から輸入する。
こういった国づくりをすれば日本が豊かでないはずはありません。
一銭でも安く物を買うことが豊かさにつながるような考えかたを捨て、社会の仕組みを少し前の日本に戻すだけでかなり違ってきます。
日本の技術は少し前から比べてすごくあがっている。
生産活動に関するベースは何も変わっていない。
こんなことを考えると、地産地消の仕組み(名物づくりではない)を復活させれば何事もうまくいくでしょう。
税金はお金を徴収することも大きな目的ですが、税を徴収することにより、一定の政策を進めたり、抑制したりする効果があります。
是非とも無駄なものにお金を使いすぎる社会を修正するために、いろいろな税のあり方を考えてもらいたいものです。
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