タイ洪水の影響

三和総合設計

2011年10月19日 06:39

タイの洪水で日本企業も大きな影響を受けているようです。

新聞記事によると、ソニーのデジカメ一眼レフやニコンの一眼レフなども大きな影響を受けているようです。

自然災害ですから仕方が無いのですが、生産集中が裏目に出ているということでしょう。
生産集中が裏目という言葉は東日本の震災の時にも言われたことです。

大きな利益を得るために、生産を集中させているわけですから、それが何らかの形で被害を受ければ損益も大きくなるのはあたりまえのことですね。

資本主義の原則。
ハイリスク、ハイリターンです。
もちろんリスクはできるだけ少なくするように考えていると思いますが、災害というものはすごく長いスパンで来るものですから、なかなかリスクと考えにくい。

いやリスクと考えたくないのでしょう。
リスクと考えるとそれの対策費を考えなければならないのですから、リスクじゃないと思ってしまっているほうが企業にとっては都合が良いのです。

でもそういう災害が起こると、日本の大きな企業を潰すわけには行かないと、大きな支援をするわけです。
おかしな話ですね。
リスクを犯してまで利益を追求しようとするわけですから、それに対するつけは自己責任で行うべきです。

今朝の新聞記事に福島原発の大津波の確率の評価に関する記事が掲載されていました。
2006年に想定を超える津波が福島原発を襲う可能性を「確率論的安全評価」と呼ばれる手法で予想していたそうですが、東電は対策を講じなかったようです。

結局、対策を行うと利益があげられない。
これが一番の理由でしょう。

非常に危険性を伴う原発。
国民の生活の大切な部分である電気事業。
こういうことを考えると本来進むべき道、対策ははっきりしていると思いますが、企業である限り利益が最優先してしまいます。

タイの洪水で企業が受ける被害。
東日本の震災による被害。
原発の被害。
みんな同じことです。

リスクを分散するということは、今の企業の考えかたをそのままにして進めることは難しいです。

いつも同じ話ですが、地産地消です。
地域で消費するものは地域で作る。
もちろん生産の効率は高くないのですが、リスクも少ない。
問題が起きても近くの企業が応援できる。

こういう地産地消の仕組みが日本経済をダメにすると思い込んでいるのが問題です。
数字で現れる指標は確かにあがらないかもしれませんが、国民の幸せ度はグンとアップするでしょう。

確率論ではありませんが、災害は必ずやってきます。
それに対する強い形。
もう一度考え直してみなければならないでしょう。


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三和総合設計は、Forward to 1985運動に賛同しています。


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