日本経済の行く末が心配

三和総合設計

2011年10月29日 06:57

日本経済の行く末が心配です。

行く末が心配とはどういうことなのか。
タイが洪水で大変だとか。
ギリシャの経済破綻でヨーロッパ経済がどうなるのかとか。
円高で輸出企業が大変だとか。

そういった今直面している問題ではありません。

逆に、上に書いたようなことをいつまで心配し続けなければならないかということです。

今朝の新聞広告をみると、32型の液晶テレビが29,800円で売られています。
購入する立場から言えば安いにこしたことは無いのですが、本当にこんなことで良いのでしょうか。

昔、液晶テレビは一インチ1万円を切れば買い時だなんて言われていました。
でも今や一インチ千円を切っています。
適正な利潤が見込まれているのでしょうか。

もちろんこんな商品を作るには、人件費の高い日本で生産していてはとても無理でしょう。
中国やタイに生産拠点を移す。
日本の企業は空洞化するわけです。

その上TPPへの参加ともなると、国内の農林業はズタズタですね。
TPPの参加は日本企業が国外で競争力を持てるようにすることが一番の目標でしょう。
でも、結局のところ人件費の安い中国をはじめ発展途上国に価格で勝てることはないでしょう。

馬鹿みたいな安売りをし、薄利多売で自分の企業だけ生き残ればかまわないような動きを止めないと、本当に日本がダメになってしまいます。

日本の技術を磨き、売れるものは世界に売っていけばもちろん良いわけですが、世界の中の安売り競争に巻き込まれれば、新聞広告の液晶テレビの安売り合戦と同じ結果になるでしょう。
その商品を売って本当に利益が上がるのか。
その利益で本当に日本人が生活していけるのか。
それを考えなければなりません。

国敗れて山河アリではないですが。
国敗れて企業あり。

一部の企業が生き残っても、日本人全体としては大変なことになるでしょう。

日本の経済の行く末は、今の経済の考えを捨てることしか道は開かれないと思います。

簡単なことではないですが、それをやるしかない。


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