マグロの初セリに思う

三和総合設計

2013年01月07日 08:18

皆さんもご存じのように、初セリで、1億5千万円を超える額でマグロが競り落とされたようです。

すごいなあ。
縁起物だからなどいろいろ感想はあるでしょう。

落札値から換算すると、通常398円の大トロは7万円で売らなければならないという計算になるそうです。

皆さん列をなして店に足を運び、一人一貫をいただいたようです。

皆さんはどのように思われるかわかりませんが、私は今、日本の持っている一番の問題を表しているのだと思います。

7万円の値打ちだというけれど、実際は398円のものなんですよね。
それを食べられたといってありがたがっているのおかしな話です。
7万円-400円=6万9千600円はなんなのか。
結局、宣伝費ですね。

私たちは7万円の値打ちのあるものをいただいたような錯覚をしていますが、本当は400円。
いかに物の値段がいい加減かということです。

最近の商売の仕方はどういうものか。
良いものをいかに安く作るかということではない。
こちらには限界があるということです。

良く見えるものをいかに安く作り、いかに儲けが出るような価格で売るかということです。
そのために、芸能人を使ったり、マスコミを使った宣伝を行ったりするかということです。

私たちは、何が安くて良いものだろうと一生懸命になって、あまり大したものではないけれどマスコミを使ってどんどん情報が流されるものを良いものと勘違いして買わされているのです。
このマグロのように7万円もするものを通常の400円でと言われて、得した気分になっていますが、マスコミに乗せられて食べるのではなく、ごく普通の日に食べれば400円で食べられるのです。
それでも、その寿司店は利益が出ているのです。

インターネットのホームページができたときは、私たち零細企業は喜びました。
自分たちの思いが大きなお金をかけずに発信できる。

でも、そんな時期はごく短い期間でした。
ホームページが一般化すると、ホームページ作成業者がお金をかけてきれいなページを作成し、中身をみるとほとんど嘘のような情報も当たり前のように流れるようになりました。
こんなことになると、ホームページによる発信も意味がなくなってきたように思います。

結局、お金をかけて情報発信するしか商売ができなくなっているのです。
もちろん、そんなやり方ばかりではないよとおっしゃる方もおられると思いますが、それは社会のニッチな部分を追求したものであって、社会全体に影響するものではありません。

一般的には景気の良い話だと思われるマグロの初セリですが、私はこんな風に思っています。
決して、すねて社会を見ているわけではありません。
物事の本質を見ていかないと、気が付いたときはどうにもならないようになると思うからです。

もう、どうにもならない状態かもしれませんが。。。。。。。。。。


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三和総合設計は、Forward to 1985運動に賛同しています。


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