日本にとってどんな経済が良いのか

三和総合設計

2013年02月24日 07:06

安倍首相がオバマ大統領と会談し、TPPへの参加が現実的になってきました。

TPPについては参加を賛成する人と反対する人、二分していますね。

すごく難しい判断だと思います。

いろいろな制度で利益が得られる人もあれば、損をする人もある。
これを調整することは至難の技です。

TPP参加については、日本の農業などが大きなダメージを受ける可能性があります。
これを何とかしなければならないという主張は当然のところでしょう。

一方、日本の農産物の値段は高すぎます。

農産物の値段だけでなく、あらゆるもの(人件費も含めて)の値段が日本は高すぎます。
このようなバランスを欠いた状態で物事を進めても、うまくいかないのは当然ですね。

では、どんな経済が良いのか。
円安が良いと言っても、輸入されるガソリンをはじめとする燃料の値段が高くなり、国内で製造するものの輸入原価は高くなってしまいます。

経済の仕組みを一度に改善することは無理だとしても、どのような経済の仕組みになれば良いのか全くわかりません。

経済学者の発言にいつも腹がたつのですが、物の見方が一面的です。
簡単に実現は難しいとしても、日本にとってどんな経済の仕組みが良いのか。
しかも、その仕組みで国民のほとんどが良いだろうという理想を述べてくれる人がいないのです。

今の経済の中で、どうやったら儲かるかなどといった話が主であり、儲ける人があるということは、損する人もある。
そんなことを学者がいってもどうにもなりません。

損をする人があって初めて成り立つ経済なんて、学者が話することではないと思います。

誰か、TPPに参加して、日本の農業もちゃんとやっていけて、うまくいく方法をすぐに実現できないプランであっても示していただけないかと思います。

今のように、農業を完全に聖域とするのも問題だし、かと言って、簡単に自由化すれば農業は今の林業のようになってしまいます。
一度失うと簡単には再生できません。

こんな時こそ、優秀な経済学者が求められる時ですね。


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三和総合設計は、Forward to 1985運動に賛同しています。


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