今朝の京都新聞の社説に、「限定正社員」の記事が掲載されていました。
限定正社員とは、仕事の内容や勤務地、働く時間などをあらかじめ会社と契約する働き方のようです。
これだけを見ると良いことのように思えます。
いろんな条件で、なかなか他の社員さんと同じようにバリバリ働くことができない方もおられると思いますから。
うちの事務所も私を除き、女性ばかり。
主婦や子育てがあると、なかなか決められた条件で働くことが難しいものです。
特に時間を決めたりしているのではなく、主婦や子育てに合わせて仕事をしていただくことにしています。
これも、限定正社員でしょうか。
限定という言葉は使いたくありません。
家族と同じ思いで働くということ、家内工業ですね。
ところで、限定社員ですが、どうも怪しい部分があります。
限定社員の雇用ルールを作るのに、解雇しやすい条件を付けるようです。
どちらかといえばこちらのほうがメインの考え方ではないかと思われたりします。
非正規のパートを限定正社員に格上げするより、正社員を限定正社員にして、解雇しやすくするだけではないかという恐れです。
先ほども書きましたが、社員の状況に応じて働き方を考えてあげるということは良いことだと思いますが、だからといって特に解雇しやすくする必要はどこにもありません。
結局は一部の優秀な(会社のいいなりになる)社員だけを正社員にして、その他の社員はいつでも首をきることができる制度を目指しているのではないかと思われます。
小泉政権で、非正規社員が増え、格差が広がりました。小泉元首相は人気のあるうちにスパッとやめたからみんな悪く言いませんが、日本の今の格差社会は彼が作ったもので、最悪の政策といっても良いと思います。
続いて安倍首相が「限定正社員」を作る。
こうなると、お金儲けだけしか考えない企業のいいなりになってしまいますね。
アベノミクスも株価暴落で怪しいところが見えてきています。
どうなってしまうのでしょうか。
もう一度書きますが、社員の都合を聞いて、働く時間や勤務地を考えてあげることは絶対可能だと思います。
むしろそうすることによって、優秀な人を雇用することも可能になると思います。
だからといって、解雇しやすい条件を付ける必要はどこにあるのでしょうか。
会社の経営者なら、そういう条件の人をうまく使っていくのが仕事の一つでしょう。
会社の都合だけで簡単に首が切ることができるような制度にならないように注視すべきですね。
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