今朝の新聞記事によると、日本の学力が上位回復したそうです。
この調査は、OECD65カ国・地域の15歳約51万人が参加した調査だそうです。
日本は前回の調査から脱ゆとりを行い、全分野で順位を上げ、トップレベルに回復したそうです。
学力が上がったのだから喜ばしいことですが、本当にそれで良いのでしょうか。
この結果の上位の国・地域を見ると、上海、香港、シンガポール、日本、韓国などで、欧米の国は10位より下のほうのようです。
こうやってみると、ゆとりと学力は反比例、当たり前のことですが、学力だけがあがってゆとりがなくなるのが本当に良いことなのでしょうか。
上位に東南アジア地域が来て、そのあとに北欧が続くようですが、いろんな人に聞いたとき、どんな国になりたいかと聞くと、高福祉の北欧が良いと考える人も多いのではないかと私は思います。
学力が高くても必ずしも幸せとは限らない。
いや、むしろそちらのほうが不幸せのことが多いのではないかと思ったりします。
子どもを塾に通わせ、良い高校、大学に入れて大手企業に就職させ、幸せになっているかというと必ずしもそうではない。
あまり出来は良くないけれど、地域で就職し、いつまでも親子の関係を保ちながら楽しく暮らしていくことも幸せな生き方のような気がします。
今の世の中の持つ問題。
高齢者の問題、少子化や保育園の問題。
いろんなことは学力を追求し、その他のことがないがしろにされているからではないかと思います。
企業にとって頭の良い社員を得ることは良い事かもしれませんが、国民の幸福度とは必ずしも一致するものではないと思います。
新聞には掲載されていませんが、テレビの報道で見ると、世界の汚職ランキングでは、日本は汚職度の少ない方から18番目のようです。
汚職度の低い国はやはり北欧が上位で、学力が高いとされている地域はどちらかというと汚職度は高いほうだと思います。
学力が高くなることを否定するつもりはありませんが、上位を目指して何を得るのか、上位を目指すときに失ってはならないものは何なのかも考えつつ頑張っていかなければならないと思います。
そういったことを考えると、日本も含めた東アジアという地域は少し遅れているのではないかと思います。
人気ブログランキング参加中。
↑ の部分をポチッと押していただくだけでOKです。
クリックお願いします。
新しいブログも開設しました。是非ご覧下さい。
三和総合設計は、Forward to 1985運動に賛同しています。