2004年10月21日

台風23号

私の住む砺波地方は田んぼの中にぽつんぽつんと家が建っているのが特徴の散居村と言われる地域です。春に山から吹く強い季節風から家を守るため、家の周囲には杉の木が植えてあります(この地域ではそれをカイニョと呼んでいます)。田植え前の田んぼに夕日が水に映りこむ散居村の景色というのは、なんとも言えない情緒のある風景です。
 その散居村のカイニョの木が今回の台風で被害を受けました。
写真は今朝、自宅の現場に行く途中で写したものです。この写真以外にもカイニョを持つ家の10軒に1軒くらいの割合で木が倒れていたり、斜めに傾いていたり、家にもたれ掛かっているものありました。朝になって改めて今回の台風の強さを痛感したという感じです。
 実家にもこのカイニョの木があるのですが、風が吹くたびに庭に杉の葉が散乱したり、枝打ちをするのに費用がかかったり、家の中に日が入らなかったり、かと言って先祖代々からある木をむやみに切れなかったり。。。と、暮らす側にとっては維持管理に大きな負担になっているというのが現状です。それだけに、今回の台風で砺波地方の風物詩でもあるこの散居村の景色が変わってしまわない事を祈るばかりです。






Posted by 三和総合設計 at 18:43│Comments(0)
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