2004年07月09日

家の進化

小さい頃から住み慣れた家を壊すというのは、何か寂しいものがあります。実は、自宅を建設中の傍ら、実家も改修工事中なのです。工事範囲は家の一部分なのですが、居間〜食堂、水廻りにかけての実際の生活をしていた部分を工事しているだけに複雑な思いがします。床下からは、小さい頃に私か姉が折ったと思われる折り紙が出てきたり、『ババ抜き』をしていて、誰かがタタミの下に隠したのではないか?と思われる、トランブのババが出てきたり、天井裏からは、昔のススで真っ黒になった杵が2本(なぜ天井裏にあったのかは不明)出てきたり、タイムスリップをしているような気になりました。
今回の工事範囲は、私の母がお嫁に来る前に改修工事をした部分とほぼ同じ範囲で、骨組みだけ残した状態の時に、父は昔の事を思い出したのか『昔はここが土間だった』とか『ここに階段があったよ』と教えくれました。梁や柱には、当時のものと思われるホゾ跡が残っていました。でも、よく考えると、骨組みさえしっかりしていれば、家はこんなふうに進化していけるのです。そう思うと、寂しいというより、前向きな気持ちになってきます。『進化するほど味の出る家づくり』をしていきたいものですね。





Posted by 三和総合設計 at 18:55│Comments(0)
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