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2004年11月30日

甲賀郡森林組合

木考塾の勉強会で甲賀郡森林組合へ出掛けました。森林組合ではこの秋に、構造材の四面カンナ加工やグレーディング表示(強度や含水率の表示)のできる機械、また端材から板材への加工ができる機械、その機械を利用するときに出るおが屑や端材を燃やして蒸気を発生させ、それを木材乾燥に利用するといった木質エネルギーの利用施設などを整備されました。甲賀のスギやヒノキの供給体制が地元で可能になったとともに、木質エネルギーの循環利用までできることになりました。


思い返せば、私たちが滋賀県産のスギを住まいづくりに利用したいと行動を起こしたとき、最初に協力してくださったのが甲賀郡森林組合さんでした。しかし、甲賀ヒノキは良質な材として吉野などに運ばれ利用されていたのですが、最初は「スギなんか住宅の構造材に使えるのか?」という感じでしたし、スギの乾燥なんて経験もないといった状況でした。供給体制や乾燥の仕方などまだまだ未熟で一緒に模索しながら取り組んできたなかで、ひとつふたつと実績を積みながら進んできました。そして、今回のこのいろいろな機械の導入によって、より一層、地域材利用が広がっていくことになり、山の活性化の大きな力になると思います。自慢の機械を説明してくださる方の笑顔に、こちらもうれしくなりなりました。それとともに、この機械が決して無用の長物となることにならないように、私たちも頑張り続けなければならないと責任の重さも感じました。






Posted by 三和総合設計 at 19:00│Comments(0)
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