
2004年10月26日
できたー!
大津の森の木で家を建てよう!プロジェクトの第1号のY邸が完成しました。木の伐採からYさんご家族に参加していただき、山の人、つくる人、住まう人みんなの顔が見える住まいづくりができました。今回の住まいづくりで私が一番うれしかったことは、Yさんの子供さん達が、住まいづくりのすべての工程を見たり、体験したりして体で感じてもらうことができたことです。子供たちが誰かに強制されるのではなく積極的に自分で木を切ったり、木の皮を剥いたり、丸太から製材されるところを見たり、木が住まいの形になっていくのを順々に見て行ってくれたことがとても大切なことだと思います。3人兄妹の一番下のHちゃんの夏休みの自由研究を見せてもらいました。木の家ができるまでと題されたノートには、体験した様々なことが写真や感想で埋められていました。細かいところまで見ていてびっくりすることもたくさんありました。夏休み最後の日にバタバタと作成したと言ってましたが、なかなかどうしてりっぱなものが出来上がっていました。感動ものでした。こんな経験をした子供なんて、今の時代にいないぞ!と思います。地域材でつくった住まいが完成したということだけでなく、そこに住む子供たちが住まいづくりに関わるすべての人たちの想いを体で感じてくれる機会になったことがとてもうれしいです。Hちゃんのノートは完成した後のページはまだ真っ白でしたが、これから木の住まいに住んで感じたこと、見たことで埋めて行ってくれたらいいなと思います。私たちがこんなにうれしく思える住まいづくりを経験できたのは、日頃から子供たちに何がいちばん大切なことかをきちんと教えておられ、何よりも(学校よりも・・・?)体験を優先させてくださったご両親あってのことです。ほんとに感謝します。見学会には知事さんまで自転車で見に来られ、知事さんと握手をかわしたHちゃん。またひとつ思い出が増えたことと思います。きっと長い時間この住まいを大切にしてくれると思います。
Posted by 三和総合設計 at 19:04│Comments(0)