
2004年10月20日
まきストーブとくま
秋晴れの中、甲南で完成見学会をさせていただきました。この家は、住まい手であるMさんのご実家の山(里山といった方が正しいかも)の木を使って建てた住まいです。私たちも大工さんも木を切り出すところから関わらせていただきましたので、いつもとは違った想いがあります。Mさんにとっても、とても愛着のある住まいになったのではないかと思います。大きな吹抜けのある居間には、まきストーブが出番を待っています。これもまきストーブ利用の先輩でもあるMさんのお父様のお薦めで実現しました。見学にこられる方もあこがれの眼差しで見られていました。(もちろん私も!)まきストーブにはもちろん薪が必要です。薪の調達がむずかしくて断念される方もおられるのですが(買うととても高い!)里山をもっておられるMさんはラッキーです。欲しい人にはなかなか手に入りにくいものですが、森林関係の方に話を聞くと、ボランティアさんたちが山の手入れをして出てきた薪にちょうど良い木々の行き先がなくて、結局集めて放置して腐らせているそうです。いる方があったら言ってください。取りにさえ来ていただけたら無料進呈ですとおっしゃってましたが・・・・。近くならいいんですけど・・・。ところで、最近お騒がせのくまですが、山にどんぐりがなくて里山の柿の実などを食べに降りてきていますよね。台風の影響でどんぐりが落とされて食べられるものがないというのも原因ですが、奥山にどんぐりのなる木が減っているのに対して、昔は薪をとって手入れされていた里山では木が放置され、木が大きくなり、どんぐりがなりすぎるほどなっているそうで、それを採りに降りてきているようでもあるそうです。必要なところにはなくて、必要しないところには余るほどある。最近よく見られる状況です。このへんな状況を作り出したのは、何を隠そう私たち人間。やっぱりもっと真剣に考えていかなければならない気がします。くまだけでなく、そのうち私たちも生きるという基本の部分でくまと同じ状況になってしまうかもしれません。
Posted by 三和総合設計 at 19:04│Comments(0)