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2004年08月30日

顔のみえる関係

私たちは、住まいに関わる人たちが、できるだけ顔の見える関係で住まいづくりを行いたいと思っています。できれば山主さんや伐採されるところから見ていただきたいと思っていますが、時間的なことなどがあって実現できる機会は少ないのが実情です。でも、製材された木が運ばれ、棟梁が加工する過程からは少なくとも見ていただくことはできます。作業場に積まれている自分の木を眺めることはなんとも言えない感激があり、また大工さんたちが刻むところを目の当たりに見ることは、技術に敬服し感謝の気持ちが湧いてくるようです。そして、その木が上棟し、棟木を大工さんたちの掛け声が響く中、棟梁とともにかけやで納める瞬間には自分の住まいへの言葉に表せないほどの愛着が湧いてくるのではないかと思います。人は、ひとりでは生きていけないのだということをよく聞かされますが、まさしく住まいづくりも同じでいろいろな人の力と想いで実現するものだと思います。そしてその人たちの顔が見える住まいづくりには、何物にも変えられない財産が残されているような気がします。誰がつくったのか、どんな人が関わったのか知らないまま、いつまにか建っている住まいには絶対にないものがあります。それを無駄と考えるかどうかはそれぞれ人によってということになるのでしょうが、少なくとも生きていく拠点となる住まいづくりには、いちばん必要な気がします。無事上棟したときの大工さんの顔も住まい手の顔もとても幸せそうで、見ているまわりの人も幸せな気分になります。






Posted by 三和総合設計 at 19:09│Comments(0)
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