
2006年01月02日
環境に優しい?家
今日は朝刊が休刊なので、箱根駅伝のコマーシャルを見ながら一言。
地球温暖化が進み、環境のことを考えない経済活動は成り立たなくなっていきます。
しかしながら、コマーシャルを見ているとどうも納得がいかないこともたくさんあります。
私たちの業界でのコマーシャルといったら、ハウスメーカーか低価格を売り物にするビルダーですよね。
そのメーカーのコマーシャルで環境に優しいということは、自分で電気をつくることというような表現をしているものがありました。
一般の方々の中にも、環境といったら太陽光発電と思っておられる方も多いのではないかと思います。
太陽光発電は昔ほど効率が悪いわけではなく、設置するときの発電パネルの製造エネルギーを考えても省エネになるようになってきたようですが、廃棄の問題や耐用年数の問題などを考えると本当の省エネとはいえないと思います。
本当の省エネとは、日本の気候風土をよく考えた住まいということになります。
日本の気候風土を考えると、夏の暑さと湿気ということが一番にあげられます。夏に対応する住まいと言えば、日本の伝統的なスタイルの住まいということになりますよね。
軒の出の深い屋根を採用することにより、夏の日差しをカットしながら、冬の日差しは取り入れるこれが基本ですよね。
また、風通しの良い間取りをつくることも、重要なことです。
ハウスメーカーの宣伝で納得いかないのはこのあたりです。太陽光発電などの機械による環境対策を訴えながら、短いひさしで、小さく分割された間取りで風通しの悪いプランを造っている。
省エネという考え方は、自然をうまくコントロールすることが基本で機械などはその補助でなければいけないと思うのですが。
環境といえばもう一つ重要なことがあります。
住まいをつくる際のエネルギーと廃棄の問題。また、その建物の耐用年数を考えなければなりません。
木造住宅は太陽光と嫌われ者のCO2を利用してつくられる木材を使う、超省エネ住宅なのです。しっかりした植林や育林のシステムを守れば、資源は永遠に循環するのです。
一方の鉄骨やRC造の建物については製造時のエネルギーが多くかかり、使う材料も採掘資源ばかりで、住まい自体が省エネであるということはありえないのです。
もちろん省エネでない住宅であっても、少しでも省エネを考えるということは大切なことなので否定はしませんが、テレビのコマーシャルというものの影響を考えると問題があるといいたいのです。
本質を外れたものが少しの対策を行なうことにより、一般の方々に間違った情報を与えてしまうことはまずいと思います。
これは、バリアフリー住宅、健康住宅でも同じですよね。
一方の環境に優しいはずの木造住宅では、夏の対策は良いのですが、冬の寒さ対策は充分でないケースもたくさんあります。
昔ながらのつくり方のみを良しとし、現代の生活形態を考えない工務店もたくさんあります。
夏の暑さに対応しながらも、冬の寒さにも対応し、結露などの対応もしっかりしながら耐久性の高い住まいをつくるということが重要なのです。
このような住まいを造るためには、確かな理論が必要です。
伝統の構法などに対する思いだけで昔ながらの木造住宅を薦めている工務店もたくさんあります。
このような状況が、ハウスメーカーの勝手なコマーシャルを許しているのかもしれません。
地球温暖化が進み、環境のことを考えない経済活動は成り立たなくなっていきます。
しかしながら、コマーシャルを見ているとどうも納得がいかないこともたくさんあります。
私たちの業界でのコマーシャルといったら、ハウスメーカーか低価格を売り物にするビルダーですよね。
そのメーカーのコマーシャルで環境に優しいということは、自分で電気をつくることというような表現をしているものがありました。
一般の方々の中にも、環境といったら太陽光発電と思っておられる方も多いのではないかと思います。
太陽光発電は昔ほど効率が悪いわけではなく、設置するときの発電パネルの製造エネルギーを考えても省エネになるようになってきたようですが、廃棄の問題や耐用年数の問題などを考えると本当の省エネとはいえないと思います。
本当の省エネとは、日本の気候風土をよく考えた住まいということになります。
日本の気候風土を考えると、夏の暑さと湿気ということが一番にあげられます。夏に対応する住まいと言えば、日本の伝統的なスタイルの住まいということになりますよね。
軒の出の深い屋根を採用することにより、夏の日差しをカットしながら、冬の日差しは取り入れるこれが基本ですよね。
また、風通しの良い間取りをつくることも、重要なことです。
ハウスメーカーの宣伝で納得いかないのはこのあたりです。太陽光発電などの機械による環境対策を訴えながら、短いひさしで、小さく分割された間取りで風通しの悪いプランを造っている。
省エネという考え方は、自然をうまくコントロールすることが基本で機械などはその補助でなければいけないと思うのですが。
環境といえばもう一つ重要なことがあります。
住まいをつくる際のエネルギーと廃棄の問題。また、その建物の耐用年数を考えなければなりません。
木造住宅は太陽光と嫌われ者のCO2を利用してつくられる木材を使う、超省エネ住宅なのです。しっかりした植林や育林のシステムを守れば、資源は永遠に循環するのです。
一方の鉄骨やRC造の建物については製造時のエネルギーが多くかかり、使う材料も採掘資源ばかりで、住まい自体が省エネであるということはありえないのです。
もちろん省エネでない住宅であっても、少しでも省エネを考えるということは大切なことなので否定はしませんが、テレビのコマーシャルというものの影響を考えると問題があるといいたいのです。
本質を外れたものが少しの対策を行なうことにより、一般の方々に間違った情報を与えてしまうことはまずいと思います。
これは、バリアフリー住宅、健康住宅でも同じですよね。
一方の環境に優しいはずの木造住宅では、夏の対策は良いのですが、冬の寒さ対策は充分でないケースもたくさんあります。
昔ながらのつくり方のみを良しとし、現代の生活形態を考えない工務店もたくさんあります。
夏の暑さに対応しながらも、冬の寒さにも対応し、結露などの対応もしっかりしながら耐久性の高い住まいをつくるということが重要なのです。
このような住まいを造るためには、確かな理論が必要です。
伝統の構法などに対する思いだけで昔ながらの木造住宅を薦めている工務店もたくさんあります。
このような状況が、ハウスメーカーの勝手なコマーシャルを許しているのかもしれません。
Posted by 三和総合設計 at 09:30│Comments(1)
この記事へのコメント
明けましておめでとうございます。
岩波様 ブログの内容、大いに賛成です!自分は法律的な内容や
細かな基準の成り立ち内容などは良く判りませんが、設計側の方々
にとっても今の基準は???なのでしょう。(ただ、上手くごまかしたり、
チョイチョイと儲けたい方は別ですが・・)
確かに私もメーカーの誇張・誇大宣伝はJAROに言ったらドウじゃろ!です。
ただ単なる田の字プラン・施主の言うこと全く無視!では伝統建築が良くても
誰も見向きしなくなるし、バランスが大切ですね。
なんとか、真面目な者が物が当たり前に認知される世にならんと、
建築もそれ以外の物事もウンザリしてしまいます・・
今年もよろしくです!!
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COMMENT:
AUTHOR: 岩波正
DATE: 01/03/2006 10:24:38
松田さん。おめでとうございます。
ぼやきばかりでなく、木の住まいの喜びを皆さんに伝えたいのですが、そのベースになる部分をしっかりと押さえておかないとと思うと、いつも「これおかしいぜ!」の連発となってしまいます。
Posted by 「木の香」 松田俊介 at 2006年01月03日 09:35