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2006年02月08日

杉の圧縮床材

今日は、杉の床材をご紹介します。

「もう、杉板の床材なら知っているよ」という方も多いとは思いますが、この製品は杉を圧縮した製品です。
「それも、知ってるよ」という方もおられると思いますが、表面を熱圧処理をした製品ではなく、プレス機で半分近くまで圧縮した材料なのです。


この写真は、事務所の床を写したものです。
普通の杉材より、少し色が濃い感じでしょう。杉材を圧縮するために少し濃い色になってしまうのです。
従来の杉の色の方がいいのですが、ここは圧縮された性能に期待するために少し我慢しなければならないところです。
半分近く圧縮することにより、色は少し不満が残りますが、杉材の柔らかいという長所のような欠点のようなものが、まったく違う材料になります。
杉材は柔らかいのが住まいに使う際は長所となりますが、事務所や公共施設などにはその柔らかさのため、耐久性に問題があり使えないことが多かったのですが、この製品は杉材のその欠点を克服したものなのです。

最近では、どの地方公共団体でも地場の杉材の利用促進を訴えていますが、公共施設に使いにくいことが利用の促進が進まなかった一つの理由なのです。
圧縮することにより、一般的な広葉樹のフローリングよりもはるかに硬い製品として仕上がっているため、体育館などや公共ホールにも充分使用可能です。

今まで、壁に杉材などを使った場合で、床暖房する場合や車椅子の使用される住まいや事務所などにも使用してきましたが、何よりデザインの統一感がもてるのがうれしいものです。
杉材を壁に使ったけれども床暖房の床材には花梨などを使うしかないかなどと悩んでいましたが、完璧とは言いませんが、一応の解決策が見つかったと思っています。

難点といえば、少し値段が高いことですが、良いものは少し高いというのは仕方がないことでしょう。もっと普及すれば値段も下がるでしょうし、開発元も生産性をあげることで価格を下げる予定をしているようです。

本日、テレビ東京系の「ワールドビジネスサテライト」(23:00〜23:50)という番組の中で、4分間ではありますが、紹介されるようです。
ご興味のある方はご覧になってください。

開発会社はマイウッド・ツーという会社です。



Posted by 三和総合設計 at 07:45│Comments(0)
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