
2006年04月05日
テレビ番組「ガイアの夜明け」を見ましたか?
昨日のブログに書きましたテレビ番組「ガイアの夜明け」を見られましたでしょうか。
日本の森林問題やアラスカの乱開発などが取り上げられていましたね。
外材が安く入ってくるため、日本の林業が成り立たない。外国の森林は植林という考え方がないため伐採された後は荒れた荒野になってしまう。
こういう実態を見ると、国産の木材を使った耐久性の長い住宅を造ることが意味があることが理解できますね。
しかしながら、この番組での問題点がやはりいくつかあります。
一つは外材の輸入で日本の林業がだめになっていると言っていた中国木材こそ、日本の林業をダメにした張本人ではないのでしょうか。
二つ目はハイブリッドな集成材が日本の林業を救うような内容にも取れましたが、接着材を使用する梁の耐久性は本当に木材が育つ期間だけの耐久性があるのか。
三つ目は日本の林業を救うためには集成材を使用するより、杉材をそのまま無垢材で使用したほうが良いのではないでしょうか。もちろん無垢材ということになると工場プレカットというわけにはいきませんから、住まいの価格は全体として少し高くなります。しかし、本当の耐久性が高く愛着の持てる素敵な住まいは無垢材を使った手加工でしか得られません。集成材の利用は建売住宅など安かろう悪かろうという住まいに量的にたくさん使われるストーリーが見えてきますが、そのような使い方で日本の林業が成り立つことは無い様に思いますが。。。
四つ目。日本の林業とアラスカの森林が取り上げられていましたが、今の日本の住まいに使われている木材の主流は北欧材です。そのあたりが抜きの話でよいのかという問題があります。
いずれにしても答えは簡単です。
耐久性の高い住まいを日本の国産材と大工技術を使って建てればすべてうまくいきます。
私たち技術者は、住まい手の方々に安心して住まいづくりを依頼されるだけの技量を持たなければなりません。
偏った伝統技術だけでなく、国産木材の良さに頼るだけでもなく、住まい手の生活というものをよくよく考えた住まいづくりで答えなければなりません。
日本の森林問題やアラスカの乱開発などが取り上げられていましたね。
外材が安く入ってくるため、日本の林業が成り立たない。外国の森林は植林という考え方がないため伐採された後は荒れた荒野になってしまう。
こういう実態を見ると、国産の木材を使った耐久性の長い住宅を造ることが意味があることが理解できますね。
しかしながら、この番組での問題点がやはりいくつかあります。
一つは外材の輸入で日本の林業がだめになっていると言っていた中国木材こそ、日本の林業をダメにした張本人ではないのでしょうか。
二つ目はハイブリッドな集成材が日本の林業を救うような内容にも取れましたが、接着材を使用する梁の耐久性は本当に木材が育つ期間だけの耐久性があるのか。
三つ目は日本の林業を救うためには集成材を使用するより、杉材をそのまま無垢材で使用したほうが良いのではないでしょうか。もちろん無垢材ということになると工場プレカットというわけにはいきませんから、住まいの価格は全体として少し高くなります。しかし、本当の耐久性が高く愛着の持てる素敵な住まいは無垢材を使った手加工でしか得られません。集成材の利用は建売住宅など安かろう悪かろうという住まいに量的にたくさん使われるストーリーが見えてきますが、そのような使い方で日本の林業が成り立つことは無い様に思いますが。。。
四つ目。日本の林業とアラスカの森林が取り上げられていましたが、今の日本の住まいに使われている木材の主流は北欧材です。そのあたりが抜きの話でよいのかという問題があります。
いずれにしても答えは簡単です。
耐久性の高い住まいを日本の国産材と大工技術を使って建てればすべてうまくいきます。
私たち技術者は、住まい手の方々に安心して住まいづくりを依頼されるだけの技量を持たなければなりません。
偏った伝統技術だけでなく、国産木材の良さに頼るだけでもなく、住まい手の生活というものをよくよく考えた住まいづくりで答えなければなりません。
Posted by 三和総合設計 at 06:47│Comments(1)
この記事へのコメント
最近ブログをサボっています松田です・・お久しぶりです。
残念ながら私しの家では電波の状況から、テレビ東京は写りませんので、番組は見れませんでした。ただ想像はつくと言うか、またまた・・といった印象でしたか?
この辺の上っ面だけの放送やメディアの発信がどの様な結果を招くのか、真剣に製作者は考えているのでしょうか・・考えていないし見ようとしない・・これでは上手くずるする奴が良い思いをしてしまいます。
家造りも見掛けだけの判断が致命傷になるのだから、もうちょっと知ろうよ!!と
やっぱり気付いてもらう活動をコツコツ続けるしかないのでしょうか?大きな宣伝はなんとなく気が引けますが、やっぱり必要な時期がきているのでしょうか?
いかんですよ!このままでは・・中国木材が森の救世主???・・はぁ〜・・ありえん!
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COMMENT:
AUTHOR: 横浜市港北区のI
DATE: 04/05/2006 12:53:55
日本の木に対するお考えについて共感いたします。
私は現在、林業を営んでいる妻の実家の木を使用して、家を建てるという計画を立てており、今週末には地鎮祭を迎えるところであります。
家造りと同時に、何故日本の木が使用されなくなったかを勉強しておりますが、供給者や使用者の問題がよくわかってきました。日本人の趣味趣向、本当は何を重視するべきかを考え行動する必要があると思います。
家造りに関してはBlogrankingに掲載の「家づくりセミナー」に建築家さんがアップしてくれていますのでよかったら見てみてください。
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COMMENT:
AUTHOR: 修ちゃん
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/kinosirokoubou
DATE: 04/05/2006 21:40:08
ガイアの夜明け見ました。(途中だけ)日本の山が荒れている実態は山登りをする私は良くわかります。枝打ち・間伐のされない真っ暗な森がすごく多いのに悲しくなります。大量の伐期を迎える杉材も傾斜のきつい山、道のない奥山と切り出すまでのコストが高すぎる現状があり北欧のように平地林のように機械化出来ない現状があるるようです。山を守ることが川・海の環境保護にもなり地球温暖化防止にも役立つ分けですから、国産材を積極的に使っていきたいですね。
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COMMENT:
AUTHOR: 岩波正
DATE: 04/05/2006 22:17:14
みなさんコメントありがとうございます。
国産木材を使う必要があるのは間違いありませんが、使い方が重要ですよね。
いや、使い方をきちんと考えないと実際利用は進みません。
林業でしか生きていけない地域に、金儲けしか考えていない材木屋さんが山を荒らしに行くだけです。林業なしでも生きていける地域の山は手入れがされずに荒れ放題、安い価格で買い叩かれる地域の山は、切りっぱなしで荒廃が進む。こんな姿が見えてきます。
大事なことは、林業経営が成り立つ値段で木材を買うことです。山側の努力も足らないのも事実ですが、それ以上に今の木材の取引価格はひどいものです。
Posted by 「木の香」の松田 at 2006年04月05日 09:45