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2006年04月20日

えっ!桜まで?

あっという間に桜を楽しめる時も終わりになりそうですね。

桜ってなぜか心魅かれる花ですよね。好きじゃないって言う人は少ないと思います。もちろん私も大好きです。
いつ咲くかいつ咲くかと心待ちにして、咲いたら、その美しさにうっとり。
あっという間に散ってしまうので、すぐに悲しい気持ちになってしまうのですが、ああ今年も桜を見れたなあとしみじみ思えるしあわせは、なんとも言い難い。来年も見られますようにと素直に思える自分もかわいい・・・

そんな魅力的な桜ですが、先日新聞記事に書かれたのを読んでちょっとがっかり
全国にある桜の名所がどこも似通っていると・・・・
そう言えばそうかなあ。
そのわけは植え方にあるそうです。桜といってもいろんな種類がある。植えられている桜は、沖縄や北海道北部を除いて圧倒的にソメイヨシノで、それにヤマザクラや彼岸桜が加わるぐらいだそうです。だからサッと咲いてサッと散ってしまう。同じ桜なんで隣近所で一斉に咲き揃う。だから桜前線や開花宣言なんてものがある。フムフムなるほど。

でも桜は昔からそんな咲き方はしていなかったと。もともとは多種多様な咲き方を楽しみ、土地土地に特色のある桜が咲いていたそう。今の姿になったのは、50年から80年前ソメイヨシノが日本全国に広がってからのようです。
ソメイヨシノは同じ花色で一斉に咲くので、丘や谷が多い見晴らしのよい地形によくて、昔の東京に特に向いていたようです。英語でもトーキョーチェリーと呼ばれるそうです。
東京と同じにしておけば間違いないってことで全国に広がったみたい。東京に向いてても、他で向いているとは言えない・・・・。

それにもうひとつ大きな特徴があって・・・・
ソメイヨシノは成長が早い。満開に咲くようになるまで、ヤマザクラや彼岸桜の半分ですむそうです。

「結果がすぐに出て、安上がり」どっかで聞いたような・・・・。

実際にソメイヨシノ以外を植えると近くの住民から「なぜ咲かない」「金の無駄遣い」と不満の声があがるようです・・・

きれいだと眺めている桜にもこんなことがあるのですね。
ちょっと悲しい気もしますが、どんな桜であれ、桜は精一杯咲いて、人々の心に感動を与えていることには間違いありません。
悲しいのは、結果を急ぐ人の心です。

全国どこを見ても同じ町並みというのもこの結果を急ぐ心からできてしまっています。
都会と同じような町になれば間違いない、失敗がない。

全国どこでも同じような家。
みんなと同じ家なら早くできるし、間違いない。

ほんとにいいのでしょうか・・・・。
桜のように人間も頑張ってもらいたいです。
土地土地で競う桜の春っていうのも見てみたいなあ

その土地にあった木の住まいとその土地の桜で彩られた町並み・・・・実現するといいのになあ。



Posted by 三和総合設計 at 12:26│Comments(0)
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