2008年07月03日

原油高

原油高がとどまるところを知りません。

私たちの生活にはガソリン代の値上げだけでなく、物価全体の上昇につながっていますし、テレビでは、離島へ向かう航路の減便など、特に地方で深刻な影響が出るようになっていることが放映されていました。

この原油高は、原油が不足しているわけではなく、世界の余っている金が行き場を失い、原油の投資に向けられているためで、金持ちがさらに金を儲けようとしている結果が、庶民の生活に重くのしかかっているのです。

まったく持って腹が立ちますね。

原油に頼った生活に限界が見えてきたと考えるべきでしょう。
もともと、資源の枯渇が言われている石油ですから、少しの投機的な動きがこんなに混乱を生み出すのだと言えます。

原油に頼らない生活というと、少し前の生活に戻すと言うことですね。
少し前の生活に戻すということは、早い、安いということから脱却するということです。
物の値段は本来あるべき価格に戻す。

少々無駄があっても、大量に処理できるほうが良い。少しぐらい遠くても車でビュンと走れば問題ない。
こんな考え方を捨てるということです。

この考え方は、何かと共通していますね。
そうです。地球温暖化防止の対策と同じなのです。
地産地消を進めることは、地球温暖化の防止と原油に頼らない生活と両方実現が可能で、安定した生活が送れることになるのです。

もちろん、そういった社会が確立されるまでには苦しみが伴いますが、太りきって糖尿病を起こしている体を治療するようなものだと考えなければならないでしょう。

地産地消をベースにした、ゆったりとした社会。
私たちは次世代にそんな社会を引き渡さなければならないのです。

そのためには、企業がお金儲けに躍起になる社会を捨てなければなりません。
国民が助け合いながら生きていく。
自分だけたくさん物を売って儲け、他の人たちが物が売れなくなってもかまわない。
こんな考え方の企業は日本から出て行ってもらわなければなりません。

地産地消といえば、木造住宅。
こんなことが言われて久しいのですが、一向に地域材を使った住宅の建設個数が伸びていくことはありません。

うちの住宅は安くて早いよ。そんな呼び声がかかる中で、地産地消の住まいといってもなかなか浸透することはありません。
社会全体がそういった必要性に迫られて初めて成り立つものなのです。

また、地産地消の住まいを金儲けの手段に使う人たちも増えてきました。
地産地消の本当の意味を考えていただきたいものです。

今の原油高。
社会のあり方を見直す良い機会なのですが、国民が一斉に足を踏み出さなければうまくいきません。
国民が足を踏み出そうとすると、企業やそれに関連する政治家たちがストップをかけようとします。

そういう動きに対し、韓国の国民のように自分たちの思いを強く表現できなければなりません。



Posted by 三和総合設計 at 07:49│Comments(0)
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