
2008年12月13日
200年住宅にあった社会づくりを
200年住宅が国から提唱され、2009年度の税制優遇の中身のひとつになっています。住宅はその時代を反映するものですね。いつの時代もその時代の生活にあったものが供給されています。ですから、現在のように早い、安い、うまいのような軽い感じの住宅が今の時代を反映しているといえると思います。だからといって、最近建てられている住宅が良いわけではない。200年住宅という呼び方が良いかどうかは別として、長持ちする住まいを造ることはこれからの社会にとって重要なことです。200年住宅にはいろいろな決まりがあるようですが、短命な住宅を造って来た原因とも言えるハウスメーカーができる内容のものとなっていて、本当に長持ちするかどうか疑問があります。200年住宅というものを売り物にして、自社の販売に活かそうという魂胆が見え見えの感じですね。そもそも先ほども書いたように、住宅というのはその時代を反映したものであるといえます。今の時代のように、今の親たちは自分の子どもを少しでも優秀な大学へ進学させ、できるだけ大企業に就職させ、将来の安定を図らそうとする。雇った大企業は、働く人たちの都合はあまり考えずに、企業の都合で人をあちこちに動かす。そんな時代の中で本当に200年住宅が意味があるでしょうか。移動を望む人は別として、自分の生まれたところに落ち着いて住むことができる社会の仕組みができない限り、200年住宅はハウスメーカーの売り物のひとつに終わり、実際には短命な住宅が200年住宅として売り続けられることになるでしょう。建築の世界だけではないと思いますが、今まであまりに行き過ぎた社会を大改革しない限り、物事の本質が守られることはないと思います。丁寧に作り、丁寧に住む。これ以外の200年住宅の造り方はないと思いますが、いかがでしょうか。人気blogランキング参加中。クリックお願いします! ↑ の部分をポチッと押していただくだけでOKです。
Posted by 三和総合設計 at 07:58│Comments(0)