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2005年04月04日

ストローベイルハウス

4月2日に木考塾の例会が行なわれました。
成安造形大学の大岩剛一先生に「ストローベイルハウス」についてお話をいただきました。成安造形大学は大津市のやや北部にあり、当社からは車で10分ぐらいです。
京大研究所の鈴木祥之先生も附近に住んでおられます。


大岩先生には、ストローベイルハウスを造る意味をお話いただきました。
何でも工業製品を使って造ることへの疑問や問題点、原点にもどって住まいづくりを考えることなどのお話をいただきました。
「町並みが美しくないのは、近くの素材を使わないから」と発言されましたが、これを聞いて目からウロコが落ちる思いでした。
最近、まちづくりについて、地元の建築士会で勉強会を行なっていますが、私自身は行政が規制の中で作り出す観光地のような町並みはどうもおかしいと思うところがあったのですが、自由にしていくととんでもない町並みになるし、どうしたらよいのかと思っていたところです。昔のまちは、法律で規制されていた訳ではないのにどうして統一感がありながらも個性がある町並みができたのだろうと思っていましたが、ここに答えが見つかった気がします。
近くの素材を使うということで、材質感や工法が緩やかに統一され、職人さんの工夫が個性を生み出すのだなあと思いました。
もう一歩進んで、近くの職人や技術者も使うことも同時に必要であると感じました。


例会には、大学の学生さんも含めて参加頂きました。
若い人の参加が多いのは頼もしいのですが、年配の人々の参加が少し少ないのが寂しいです。





Posted by 三和総合設計 at 11:14│Comments(1)
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この記事へのコメント

岩波様
お久しぶりです。大岩さんの講演会(?)を行われたのですね!
大岩さんは本当に活動的で、そのエネルギーには圧倒されます。
自分もストローベール・ハウスの製作に携わり、ブログにも書きましたが
こんなに楽しい家造りは経験したことがありませんでした。
「藁」は昔から当たり前に使われてきた素材ですし、これから色々な
活用ができればと思います。それでは
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COMMENT:
AUTHOR: 岩波正
DATE: 04/05/2005 22:39:54
ブログに書きませんでしたが、木の香の山梨の話も出ていました。
当たり前の材料が、当たり前に使えない社会が良いのかどうか、すべてをお金に換算しなおす社会では、自然素材は良い評価は与えられませんが、本当はすばらしいものなのです。
Posted by 松田 at 2005年04月04日 12:36
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