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2005年11月08日

都市交通について

昨日、東京山手線で架線の異常があり5時間列車がストップし、17万人が影響を受けたらしい。原因は架線の張りを保つための錘をつるすたった2cmの鉄筋が破断したためだそうです。
私はいつも今の大都市のあり方自体に疑問を持っています。効率を上げるために、可能な限りの過密ダイヤを設定し、行きかう人々の利便を確保しているですが、少し前の台風災害、証券取引所の情報障害などほんの些細なことでその反動がくるのです。
効率を追求することにより利益を受ける人にとっては大都市こそビジネスチャンスでしょうけれど、普通に豊かに(金銭ではない)すごしたい人にとっては良いシステムとはいえないと思います。
都会には開かずの踏切がたくさんあります。それを何とか解消するために、道路の立体化にお金を使います。一箇所渋滞が解消してもまた、どこかで渋滞が。いたちごっこです。
もともと踏切が長い間開かないような過密ダイヤを認めること自体がおかしい。逆に言えば、そんな過密ダイヤが必要な都市のあり方自体がおかしいと思うのです。
いまこそ、地方分権をすすめ、豊かな都市づくりを図る必要があるでしょう。
一方では私の住んでいる大津の地方路線である京阪電鉄大津線(京津、石坂線)が存亡の危機だそうです。石坂線は通勤時間帯は通勤者や学生で満員です。10分以内の間隔で満員である鉄道が赤字でどうにもならないということです。どうしてでしょう。
昼間の乗客が少ないからです。
大津の町づくりは、車でしかありえないようになってきています。駅周辺ではなく、郊外に大きな駐車場をもった商業施設があり、車がないと生活に影響が出てしまうのです。
私も仕事にはどうしても車を使ってしまいます。市役所には徒歩と電車で行くと15分ぐらいで行けます。車で行くと10分。この5分がもったないわけではなく、市役所に出かけたついでにどこかによって仕事をしないと効率が悪いからです。
異常な競争社会の中で、どんなに落ち着いて仕事をしようとしてもどこかで効率を求められてしまいます。
こんな社会システムが日本の将来が目指すところなのでしょうか。





Posted by 三和総合設計 at 15:05│Comments(0)
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