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2005年09月26日

木質バイオマス利用

昨日、木考塾(木造在来工法住宅を考える会)の例会で、木質バイオマス利用についての話がありました。バイオマスというのは生物資源ということで、木質バイオマスエネルギーというのは木材や樹木などを利用したエネルギーということです。北欧などではすでに全エネルギーの20%ぐらいを木質バイオマスエネルギーによって作り上げているそうです。
日本は、皆さんもご存知(?)のように森林国です。森林資源をうまく活用すれば、尽きることのない資源循環が可能で、私たちが地域材を活用した木造住宅をすすめる大きな理由の一つです。
木質バイオマスエネルギーは、木材本体そのものを燃やしたりする必要はなく、森林を手入れしたときに発生する枝や間伐材、木材を製材するときに発生するおがくず、大工さんが刻むときに発生する鉋屑など、普通では廃材処理に困るものを利用しながらエネルギーを取り出すことができるのです。
廃材を利用してエネルギーを取り出すのですから、新たな採掘資源を使用する必要はないのです。地球温暖化にストップをかけるのに有効な手段であるといえます。
日本では、最近、自然エネルギーの利用も考えられるようになりました。太陽光発電や風力発電などです。太陽光発電や風力発電は地域の気候条件によりあまり安定していないように思えますが、バイオマス発電よりは利用が進んでいます。これは、バイオマス発電から得られる電量の波形?の安定性によるものらしいです。
いずれにしても、今後、エネルギーの枯渇問題、地球温暖化問題などを考えると日本では木造住宅の振興と合せて考えていく必要のある問題であるといえます。
バイオマスの利用が進むことにより、山にお金を返すことができるようになります。現在の林業は経営が成り立たない状況です。そういうことも合せて考えると、緊急に考えていく必要のある施策であると思います。
家庭での木質バイオマス利用はペレットストーブの利用が考えられます。ペレットストーブの活用はまだまだ進んでいないようですが、今後、まきストーブなどより扱いやすい暖房機として利用の推進が図られることでしょう。
ところで、昨日のTVニュースで、納豆の価格を据え置くために、今までの正味量を50gから45gに減らすという話がありました。これは、納豆に使われている容器の問題だそうです。石油製品で作られているパックの価格が最近の原油高で高くつくからだそうです。
納豆は昔から藁で包まれて造られていました。少しおかしいと思いませんか。そういえば最近の納豆には賞味期限がありますね。納豆て保存食ではなかったのでしょうか。いろいろな化学調味料が入っているからかもしれませんね。





Posted by 三和総合設計 at 16:08│Comments(0)
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